【おおきくなる、姉妹。】 このおはなしを、わたくしのサイトへ599,999ばんめにきてくださった、三山さんに、お贈りします。
げんあん:三山さん へぼなぶん。:WarzWars
その、よん。 2007.Oct.28 /00:42 ver.01公開
警告:このお話は大人向けの内容が含まれる予定です。
法的な成人に達していない人は、大人向けの内容が含まれている内容のものを読んではいけません。
(だめですよ、といっておかないと、ね)
これは架空の話であり、実際に存在する人あるいは事柄に類似することがあったとしても、まったく偶然のことです。
あの、不思議なお店「グローイング・バー」で、ナナミさんとキョウコさんに出会ってから、もう1か月。
あたしとサキ姉は、毎週かならず1日、誘われるようにナナミさんのお店を訪れ、さいしょのときにもらった「ナナミのスペシャルフレーバー入り・キョウコのミルクセーキ」をごちそうになっていた。
そのたびに、ナナミさんはこうあたしたちの耳元でささやく。
「んふふ…サキさんモ、サチさんモ、こノ、スペシャルミルクセーキを飲みナガラ、心のナカで“おっきく、おっきくなっテネ、わたしの体”…そウ祈っテ、クダサイ…そう、夢のナカでもネ…そうしタラ、きっと、ふたりノねがいハ、キットかないマス…。」
そして、そのミルクセーキをごちそうになって店から送り出されたあと…
いちばんさいしょのときと同じように、いつの間にかあたしは、サキ姉に手を引かれて、ふだん歩いている商店街を手をつないで住まいへと歩いてるの…とってもふしぎ。
ある日、サキ姉の帰りがおそくなる、っていうとき、勇気を出して、ナナミさんのお店をさがしにいったんだけど、ぜんぜんわかんなかった…あたしたち、どこをどういう風に歩いてるんだろう…?
それで、ふしぎなことは、これだけじゃなかった。
もっともっとふしぎなことが、文字通りあたしたちの“身”に起こり始めたんだ…。
「ねえ…サチ。」
「え、あ、あたし、も、もう寝るところ! うん、ほらその、セーブしようとしてたとこ!」
「…ん。…あの、ね…」
「? なに、なになに? サキ姉?」
お風呂から上がってきたサキ姉が話しかけてきた…すっごく珍しくて、あたしはソファからぴょん、と飛び降りて話しかける。
いつもなら、サキ姉がお風呂上がりにあたしに呼びかけるのは、だらだらとWiiで遊び続けるあたしの‘おしまい’の合図。…のはずなんだ。
それが、こんな風に話しかけてくるサキ姉はとってもとっても珍しい。
「…あれ?」
「そう。…わかった? サチ。」
あたしはサキ姉の前に立ってみて気がついた。
ふたりの身長差は13cm…いつもなら、サキ姉は寝る前にあたしのおでこにちゅ、ってキスしてくれてた…というのは、ちょうどあたしのおでこがサキ姉の唇のところに来てたから。あたしの視線はちょうどそのあごの先が見えてる…はずなんだ。
だけど…
いま、あたしが見てるのはサキ姉の…バスタオルを巻いた胸元だった。
て、ことは…
サキ姉、おっきくなってる?
「…そうなの。実は、先週くらいから着てるものがずいぶんきゅうくつになってて…ちょっと変だな、と思って、きょう、2mある仕立て用のメジャーを買ってきて、鏡の見える更衣室の壁にくっつけて測ってみたら…」
ここでサキ姉は口をつぐむ。お風呂上がりでほんのりピンク色になっている顔が、さらにぽっ、と赤くなったような気がした。
サキ姉が恥ずかしがってる?! …あたしはすごくびっくりして、思わずおっきな声を上げてた。
「…ね、何センチあったの?」
「……。百…ご、五十…」
「…」 あたしはサキ姉の言葉の続きを待った。
「…き、9センチ…。」
言い終えて、サキ姉は、めったにほめ言葉を言わない、美貴にいちゃんが1年に1回くらいほめてくれたときにしか見せないような、
同姓のあたしでさえどきどきするような、すんごく魅力的な笑顔を見せた。
…わあ、サキ姉、とってもうれしそう…
「わあ、すごいすごい! 159センチ! よかったねサキ姉!」
気がつくと、あたしはサキ姉の手をとって、ぴょんぴょんとびはねて喜んでいた。
「やったあ! 願いがかなってるんだね! サキ姉。わぁーい!」
「…うん。…ちょっと不思議な気持ちだけど、うれしい。…サチは、どう?」
「え? あたしなんかいいじゃん! サキ姉、すっごく美人なんだから、もっと背が高くなったら、もう無敵だよ!!
あたし、それだけでもうれしいな!」
飛びはねながら、あたしは
(へへ…これならきっと、あの小百合さんだって追い抜いちゃうかも?)
なんて考えがちら、と浮かんでた。
「…でも…」
「え? でも、ってなに?」
「…服がきゅうくつになって…困る…」
…サキ姉ったら、いっつも心配性、なんだから、もう。
その夜あたしはとってもうれしくて、着るのがない、ない、って悩んでるサキ姉に
「だいじょぶだいじょぶ!」って、まるっきり楽天的な返事をしながら、気持ちよくベッドにもぐり込む。
すると、いつもならゲームした後は脳みそがポッポして眠れないはずなのに
(だからいつもサキ姉に叱られちゃうんだ…てへへ)、
催眠術かけられたみたいにあっという間に眠りに入っていた…。
サキ姉のびっくりな、成長のことを告白された、次の週。
いつものように、不思議な、なにかに誘われて、不思議な「グローイング・バー」で、不思議なミルクセーキをナナミさんからもらって飲んで、家に帰っていくときのこと。
その頃には、サキ姉はぐんぐん背が伸びていて、もう170cm近くなっていた。小柄だった頃は愛くるしい感じが残っていた顔つきも、おっきくなったせいか、今はかえってずっと大人びて見えるようになってた。
ふたりとも、ナナミさんの店を訪ねるときは私服に着替えていた。サキ姉は、取ってあったお母さんの服がちょうど似合うようになり、それを着てるともう立派な一人前の女性に見える。
そんなサキ姉と一緒に歩いてると、あたしは、もうどこから見ても‘小学生低学年’にしか見えない…ううん、下手をすると年長さん、かも?
しかもこんな、いかにも‘夜の街〜’みたいなところを手を引かれてると、出勤前、託児所に送って行く水商売の若い母親とその娘、みたいに見えるんじゃないかなぁ…
(ちぇ…どうしてあたしはおっきくならないの…) ちょっと唇を尖らせて、そんなことを考えていたとき。
急にあたしは、なんだかいつもよりも体がぽかぽか、ぽかぽかするのに気がついた。
顔がぽっ、と赤くなり、とくとくとくとく…脈拍がどんどん上がっていく。
「…? サチ、どうしたの?」
「ん…。なんか、急に熱っぽくなって…」
すらりとした美人が立ち止まり、屈み込んで手をつないでいるちっちゃな可愛らしい(って言ってもいいよね?)娘のぼんやりした顔をのぞき込む…そこを通り過ぎていく人たちは、その姿に明らかに気を取られている。
そりゃそうよね…愛くるしい(てへ)娘を心配してるお母さんも、とても声をかけられないくらい、美しいんだから…。
きっと(ああ、風邪か何かで熱出ちゃったのか…それにしても、すごい美人の母子だな…)なんて思ってるに違いない。
…変な妄想してるなぁ、あたし。これも熱のせいかも…あん!
とくん!
次の瞬間…おっぱい全体と、それから…その…お股の間の恥ずかしいところが、すごく優しくなでられ、刺激され、それが心臓のドキドキに合わせてどんどん強くなってくる…。
それも、すごくエッチな感じで…どちらも、下着の布地がこすれる度に、痺れるような、とろけるような、不思議な気持ちよさ…。
だんだん、立ってられなくなっていくあたし…あたしのおでこに手を当てて、ずっと顔色をうかがってたサキ姉もそれに気づいたみたい…。
「サチ、だいじょうぶ?」
「……ああん……」 あたしはもう、答えも返すことができなくなっていた。
ふわ、と体が浮く感触があった…サキ姉があたしを抱きかかえてくれたんだ。
「…さあ、私におぶさって。」
サキ姉はそう耳元にささやくと、あたしの腕を自分の首につかまらせた。そして、一瞬だけど、サキ姉はあたしのお尻にまわした腕だけであたしの体を持ち上げてた…なんだか高級羽毛布団みたいに、ふわん、と。
背中におんぶしてくれた、あたしのお尻を安心させるように優しいリズムで軽く叩きながら、サキ姉は周りの大人たちを追い抜いて、すごいスピードでどんどん進んでいく。
でも、どの人にもまったくぶつかったりしない…きっとおっきくなって、前がよく見えるようになったせいかな…。
ちっちゃかったころのサチ姉は、自分で気をつけていても背が低すぎて目立たず、よく歩く人がぶつかってくることがあった…サキ姉もあんまり運動得意じゃないから、よけきれなくって、転んじゃうこともあって…手をつないでたあたしごと、ころん、って倒れちゃうこともあった…。
でも今は、すごいスピードで歩道が後ろに流れてる。ぴったりとサキ姉の背中にくっついたあたしは、かすかな揺れを感じるだけで、かえって密着した胸元や腰にうずくエッチな感覚がさらに大きくなってるような気がした。
「…あ…んんん…」 いつの間にか、あたしは感じるところを、サキ姉の大きな背中にこすりつけていた。
「…! サチ? サチ? しっかり! …んっ!」
急にスピードを落とすと、サチ姉は弾みをつけて、あたしの体をもう一度しっかりとおんぶしなおした。
なんだか、全身がずっしりと、だるく重苦しい感じがどんどん強くなってる。
おっぱい辺りがきゅうくつな感じがする。先っぽを中心に、体中の血液がぐんぐん胸元に集まってるみたい…
お尻の辺り、おんぶしなおしたサチ姉の手が…だんだんぎゅ〜っと握る力が強くなっていく…。
「サチ…もうすこし…もうすこ…我慢し……。もうす…家に着…」
サキ姉の声が遠くなっていった。
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