<ほんあんです>+ほとんど、そうさくにちかくなってきました…。

【お隣のちっちゃな妹】 ( げんさく:は、某外国の方です。 )


 妹とティムの、新しい生活








血液を渡したその翌日から、スティーブは学校を休んでいた…だいぶひどい「水ぼうそう」にかかったので、周りにうつさないためにも、1週間は休む…そう、先生はみんなに知らせた、という。
ティムには、それが彼一流の“手”だということがはっきりわかった。…スティーブは、GSに対する自分の疑問を解くために、父親の研究室に籠もることにしたのだ、と。

ティムは、しばらくは自分が‘大きな’からだにはなれない…そう覚悟を決めるしかなかった…。

しかし、彼の生活はそれほどひどくはならなかった。

彼の‘おちびな’妹は突然‘でっかい’妹になっただけでなく、この2〜3週間で、学校ではたいへんな評判になってもいた。
彼女の背丈は、文字通り、新入生全員の頭や肩をはるかに抜きん出ていた。…しかも、彼女は今、全校一オッパイの大きな少女であることは間違いなかった。
どう全校を見渡したとしても、ティムの妹がどの少女に比べても、もっとも肉体的な長所を持ちあわせていることは明らかだった。…彼女は、新1年生にもかかわらず、‘モリィ=マウンズ’の威光を覆い隠す、という目標を達成しつつあった。

ティムがくやしかったのは、彼の妹の評判が、あっという間に彼のチームメイトにまで広がったことだ。…ティムの妹はもはや「TRM=ザ・ラピッド・モップ」ではなかった。

彼女はいま、ただ、「ザ・ベイブ」と、呼ばれていた…。

彼女は相変わらず、行動は素早かった。…が、野郎どもはそんなことはもう気にしていなかった。すでに、ティムがもっとも恐れていたことが起こっていた…

レギュラー選手の何人かが、彼女をチアリーダーにしろ、と主張しはじめたことだった!

しかし…ティムの妹にとっては、この‘皮肉’はさほどおもしろいものではなかった。
彼女は、あの「フレーフレーの馬鹿ども」を妬みつつも軽蔑しながら、学校生活すべてを過ごしていたからだ。
そう思ってはいても、いま、だれひとりとして、彼女のようにチアリーダーの上着を詰め込める〜あるいは、はみ出してしまう!〜のは、他に誰もいなかった!

フットボールの試合のたびに、どんな男も自分の妹から目を離せなくなり、よだれを垂らし、荒っぽい口笛を吹く…ティムがそれを我慢しなければならなくなるのに、さほど時間はかからなかった…。

チームは負けたとしても、ぜんぜん気にならなかった…特に野郎の観客にとっては。
チームの試合を見るのは二の次で、視線はもっぱらティムの妹のセーターに注がれていた…

それは、彼女の応援活動の間中ずっと、魅力たっぷりに揺れ動き、跳ね回っていた。…その見応えある大きさに、誰もが感謝していた。

屋内ですら、見えづらい席はなかった。〜彼女のバストの膨らみは、たびたび彼女の横から、また後ろからでさえ、のぞき見ることができたからだ…。

家での生活は、ティムにとっては北朝鮮〜韓国での38度線に似ていなくもなかった。…ある‘非武装地帯’を越えると、妹が自分のその著しい体格の差を利用して、突然彼の肉体にひどいけがを負わせるかもしれない…そういう絶え間ない恐怖の中でティムは暮らしていた。

奇妙なことに、彼の両親は妹に何が起きているのか、一言も話をしなかった。
…同様に奇妙なことは、彼女はティムを肉体的に傷つけるようなことをまったくしなかった、という事実だった。…これはティムにとってはより耐え難い状況を生み出していた。

そう、ティムの妹はきわめて‘おりこうさん’だった。もし自分がティムに公然と悪いことをしたら、両親の同情が彼女から彼に移ってしまう危険がある…ということを、彼女はじゅうぶん知っていたのだ。

しかしながら、ティムの妹は兄に近づき、自分の体格が彼よりもはるかに勝っていることを誇示するチャンスを逃さなかった。

彼女はティムに向かい合って立つのを楽しんでいた。…その結果、彼は頭と首をかなり後ろに反らさなければならなかった…。
彼女はまた、ときどき自分の兄をしっかり抱きしめるようになった。…両親は愛情の表現、かなにかだと考えていたが、ティムはそうではないことを知っていた。
…それは彼を怖じ気づかせるためだ、ということを。

妹はまた、ティムのシャツやスウェットを“借りて着る”のを楽しむようになっていた。…ティムの服は彼女には小さすぎるのだが、これもまた、彼女は自分の以前の服に身体を無理矢理にでも押し込むことさえできなくなっていたせいも、確かにあった。

彼女にとって、ティムの服はちょうどよい“小ささ”で、豊満なバストにぴっちりと貼り付いて彼女の身体の線を際だたせ、色っぽく見せる効果を十分に果たすことができた…それと同時に、ティムの持っている服をびよびよに引き伸ばして、どんどん駄目にすることにもなっていた…。

早い話、妹の言わずもがなのメッセージは、両親にとっては曖昧であるのと同じくらい、ティムにとっては日の目を見るよりも明らかだった…。

ティムは、いつのまにか、妹の家事を自分がどんどん引き受けることになっていることに、気がついていた。
…ある程度は無理矢理に、ある程度は彼女が時間をかけて徐々に‘当たり前のこと’になるように仕向けていたからだった。

さらにいえば…この「ザ・ベイブ」〜“べっぴんさん”は、トレーニング・ジムの中でも、もっとも評判のいい“装備”になりつつあった。




彼女がトレーニング・ジムに現れることがわかると、なぜかジムの中は大にぎわいになった…というのも、“べっぴんさん”は、必ずぱんぱんに胸元を膨らませたタンクトップと、お尻のラインがはっきり浮き上がるスパッツをつけてやってくるからだった…。

そして、まず、ランニングマシンを使って走る。その30分の間ずっと、へそが丸出しになるどころか、その膨らみは裾からはみ出し、ぶるん、ぶるるん、とタンクトップの胸元からこぼれ落ちんばかりに揺さぶられる…

さらに、胸筋を鍛えるマシンで両腕を広げるたび、またベンチで上半身のスクワットをするたび、すさまじく深い谷間をくっきりと浮かび上がらせ、脇から溢れかえる柔らかな乳肉を際だたせていた。

それは、ジムに集う野郎どもの股間を、がちんがちんに勃起させてしまうには十分すぎる、刺激的な光景だった…

しかも、それを眺める彼女も、見られている男たちの視線と、その腫れ上がっていく股間のテントを感じてしまうと、豊かすぎて砲弾のようにまっすぐ突き立ったバストが一段と大きくなり、そのてっぺんにある乳首を、つつん! と立ち上げていく…。

…それを見てしまった男たちの中には、こそこそとトイレに駆け込むものも、かなりの数に上った…。




そうやって妹が自分のボディをアピールする一方、ティムは家で過ごす時間をどんどん減らすようにしつつあった。

運のいいことに、彼は友達の親たちに受けがよかった。さらに幸運なことに、リックの家で時間を潰すことが増えた。…ということは、モリィと過ごす時間が増えることになるのだ。

不幸なことだったのは、リックの家で過ごせば過ごすほど、それはまた、ローラと過ごす時間も増える、ということを意味していた。
しかも、モリィはいろんな社会生活を活発に送っているので、しばしば外出していることがあったため、もっぱらローラの‘お守り’をすることになってしまうのが、ちょっとした難点ではあった…。

しかし、スティーブから連絡が来ない限り、ひたすら、じっとしているしかない…それも否定できない事実、だった…。


<Graphs-Topへ>   <<もくじへ  もどる<17   つづく>19