<ほんあんです>+ようやく+そうさくいり。
【お隣のちっちゃな妹】 ( げんさく:は、某外国の方です。 )
モリィ・マウンテンズ
モリィ・ステンパー。 リックの3つ年上の姉、そしてリックとともにティムの幼なじみ「だった」元気なお姉さん…。
特に最近は、すばらしい魅力を周りに振りまいている。その源は、ティムやリックよりも‘3歳年上’だ、という以上の、はるかに成長を遂げた、その発達したボディにあった。
彼女は、ステンパー家の女性に共通する、ものすごくキュートで愛らしい美人だったが、まだ‘かわいい’と言える幼さの残る顔立ちをしていた。
それが、アンバランスに見えるほど、背が高かった。身長は178cm。59cmというくびれたウエストから下は、ヒップが86cm、そこから伸びる脚もほっそりとして、むしろ‘スレンダー’と言ってもよかった。
…しかし、それも上半身を見たら、決して"やせっぽち"とはいえなかった。
なぜなら、すさまじく成長したバストの持ち主だったからだ。それが、彼女の体で一番大きい部分、といっても差し支えなかった。
その成長は、もう中学に入った頃から、隣町でも噂が立つくらいだった。
〜“モリィ・マウンズ”。それが彼女の中学時代のあだ名だった。入学のときにはすでにEカップを超えていて、一番大きなサイズの制服でさえ、バストの盛り上がりのために、油断するとおへそが見えてしまうと評判だった。
中学時代、こんな歌が流行ったそうだ。
「♪曲がり角を曲がるとき /ちょっと待った、マウンズだ /
キュートな顔を見たいなら /ぷるん! とバストを先に見な/
♪曲がり角を曲がるときは /いつも気をつけな、マウンズに/
よそ見してたらあのバスト /ぷるん! と当たって天国行き 」
冗談ではなく、じっさい曲がり角では、前に10cm以上飛び出ているバストが先に見えるので、だれだって、それがモリィだとわかるのだった。
身長が伸びてきたのは高校に入ってから、だった。中学の3年間では5cmほどしか伸びす、高校入学時には今のティムとほぼ同じ160cmどまり。それが、バスケットボールクラブに入ったおかげか、なんと2年足らずで18cmもの発達を遂げたのだ。
もちろん、胸の成長も目覚ましく、1年ごとに1〜2サイズは大きくなっていったらしい。…というのも、さすがに高校になってから、モリィのバストサイズはステンパー家でもトップシークレットになっていたからだ。
背丈の伸びにごまかされそうだったし、ちょっとは気にしはじめたモリィの“押さえつけ作戦”は、多少の効果はあった。しかし、それでも、胸の双つの‘ミサイル’(と呼んだのは、高校の新聞部のやろうどもだ)を、中学時代を知る者が見れば、その前方への突出は15cmを超え、左右への膨らみは明らかに倍近いボリュームになっているのがわかった。
その膨らみが、どうやら1メートルを超えている…との噂が立ち、それが“モリィ・マウンテンズ”誕生の瞬間、である。
以来、クラスメートはもちろん、全校男子(教師含む)羨望の的。その明るく社交的な性格で女子にも評判で、ゆっさ、ゆっさ揺れるモリィの豊かなバストは「トリニティ・ハイの至宝」として、あっという間に、あちこちの高校に広まっていった。
モリィはまだ18歳になったばかり。しかし、文字通りの“セクシーダイナマイツ”だった。
そして、最近リックが話してくれたことは、さらにティムを驚かせた。…なんと、モリィが、ウェイトトレーニングを始めている、というのだ。
「…いや、もうおれもびっくり。だってさ、おれも知らなかったもん。…あれ、半年くらい前かな、母さんとさ、なんか、こそこそ相談してるわけ。おれ、すかさず‘ミッション・インポシブル’のトム=クルーズばりに壁にはりついてさぁ…」
リックは急にものまねを始めた。
『モリィ、いまあなた、いくつ?』
『うん…(ここでリックも急に音量が下がり)106cm・DDD。それでも、ちょっとキツいかなって…』
『おっきすぎるのも困りもの、ね。今のうちに垂れないよう気をつけてないと…』
『でも、ママ、どうしたらいいの?』『そう…ね、ウェイト、やってみない?』
『ええ〜? あの、ムキムキ訓練〜? やだぁ』
『ちがうちがう、あんな極端じゃなくってね。科学的にきちんと必要な筋肉とか、
そう、骨格も鍛えるトレーニングよ。私もちょっとやってたことがあって…』
「....なぁ〜んてさ。おれ、ジョーダンでしょ? と思ってたの。でもさ、あれ、いつだったかな、たま・たま、シャワー浴びてた姉きがさ、シャンプー取って? ってんで、バスルーム行ったら…すごいんだよ…。
....お腹、割れてるんだぜ! そんで腕も脚もびしっと筋がわかるわけ! いや、ま、うす〜くだけどね。でも、腕なんかは、力こぶなんか作ったら、おれよりあるんじゃないかなぁ…ってくらいしっかりしてるの。
でさ、オッパイが……その、まるでブラしてるみたいなんだ! 106センチだぜ! それが、まん丸っていうか、砲弾? ミサイル? …とにかく、どぉ〜んと飛び出てて…でも、柔らかいんだ…。体動かすと、ぶるん、ぶるん、って揺れてて……あ、見たくて見たわけじゃないよ…ほ、ほんと。…」
ティムの想いは、さらに前にさかのぼり…
ティムはずっとモリィのことが好きだった。ふだんからかわいくて、親しみやすく、人を楽しませてくれる。…ティムにとってもモリィは‘ねえさん’だった。さいしょのうちはリックと、そして、モリィが中学に入ってからは、二人だけでお互いのことを話す方が多いくらいだった。
とくに、リックが野球にのめり込んでいた時期、ステンパー家の道路で、モリィとよくワン−オン−ワンバスケットをすることがあった。…リックが試合でいない休日や、平日でもティムに会う約束に遅れそうだと連絡があったときは、いつもそうやってリックの帰りを待ったものだ。
しかし、ティムが中学に入ってから、いろんなことが大きく変わっていった。
その第一の要因は、モリィのものすごい成長のスピードだ。。
…ティムよりも20cm近くも背が高くなり、おまけに部活で鍛えたバスケットでは、もうティムが勝てる見込みはほとんどなくなった。
ある日、モリィはこんなふうにティムをからかった… 「これじゃ1対1.5、でやってるみたいね」。
最近負けてばかりいるのは、身長の差だけではなかった。
走るたびに、みっちりと成長したオッパイが、動くたびにシャツの下でぶるんぶるんと揺れるのを見て、完璧にそのとりこになってしまう、ティムのせいでもあった。
そして、成長という点では、肉体以上に、ティムは出遅れていたのだ。…ローティーンとハイティーンでは、心の発達の程度がまったく違う。
…モリィもいまだにティムのことが大好きだった。しかし......
モリィはどこもかしこもすばらしく成長し、もはや彼女は、グラマーモデル並の身体を持った、大人びた成人女性といっても差し支えない。逆に、ティムは、まだまだ精神的には‘コドモ’の男の子。
モリィは、ティムのことを絶対デートの相手とは考えていなかった。
モリィもリックとはうまくいっていたが、それは、あくまで‘弟’として、姉としての関係だ。となれば、モリィの眼から見れば、ティムは未だに“小っちゃな弟のともだち”だという、不名誉なことでしかなかった。