< ちょっと、やく、にもどっています >
【....魅惑のボディ】その10
電話の音に、ふたりとも、はっ、と我に返った。力が抜けたのを感じたケンは、乳肉から顔を引き離すと、音のする方へ踏み出そうとする。しかし、ケンがカウンターに行きつくのを片手で押さえつけ、フェイは四つん這いになり身体をひと伸ばしする。それだけでカウンターに手が届いてしまう。その動きで、手をついた床にQカップオーバーの超特大バストがゆっさ、ゆっさと重々しく胸板で揺れ、乳首がこすり付きそうになる。
フェイはひょい、と電話をつまみ上げ、もがくケンの身体を片手で押さえたまま、カウンターににじり寄る。そのまま、ベルが鳴り続ける電話をケンの頭上高く差し上げる。とてもそのままではケンに届くはずのない高さだった。
「私の妻からだ! お願いだ、電話を...」
巨大な腕に捕らえられたケンは、むなしくジャンプを繰り返しながら、娘に頼み込む。しかし、手を床についていたのを床に座る姿勢に変え、娘は差し上げた電話の位置をさらに高くする。もはや電話はケンの頭上1メートル以上も上で鳴り響いていた。
フェイは楽しげにケンを見下ろして、こう言った。
「ね、こういうのはどうかしら? もし、あたしがこの電話をあなたに渡したら...ね。 あなたは、あたしを昨日の夜みたいにしてくれる....っていうのは?」
「それは...で、できない...」
彼女は左手をケンから離し、そちらに電話機を持ち代えて、右手の人差し指と親指で受話器をつまむ仕草をする。あわててケンは思い切りジャンプし、せめて電話機をたたき落とそうとするが、フェイはびくともしない。ケンの前に巨大な乳房をゆさゆさと揺さぶって、とびかかるケンを押さえつける。
双つの肉の豊弾でケンをもてあそびながら、フェイはひょい、と受話器をとる。
「もし・もし?」
ケンの心臓は凍り付く。破滅だ....
フェイは、何事もなかったかのように会話を始める。
「ケン=ランドル…さん、ですか? いえ、違いますが。失礼ですが、間違ってませんか? ....ええ。......はい。....いえ、どういたしまして。」
チン。
電話を切ったフェイは、ケンの顔をのぞき込む。
「さ、どうしましょ? ね、ぎぶ・あんど・ていく、よ。....でないと、次は...しゃべっちゃう...ふふ」
ケンはショックで黙ったままうつむいてしまう。
再び電話が鳴り出す。
ぎくっ、としてケンは自分の頭上1メートル以上‘上空’で鳴っている電話を見上げ、うっすらと笑みを浮かべたフェイの顔を呆然とした表情で眺める。
3回、4回…。フェイはゆっくりと受話器に手をかけようとする。
「...わ、わかった...」 頷くように首を垂れると、ケンはそうつぶやく。
フェイはうれしそうに笑顔で頷くと、受話器をとり、手渡した。ケンはため息をつきながら受話器を取る。
やはり、妻のキャティからだった。
「やあ...どうだった?....そうか、それはよかった。....いや、なんでもない、大丈夫だよ。....へぇ、そりゃすごい。....うん、そうか......いいよ、わかった。じゃ待ってるから、愛してるよ。....バイ」
ケンは受話器を置く。フェイの掌に乗った電話はやや大きめのものだが、その巨体のために、半端なおもちゃのように見える。
ケンは、息を吸い込むと、つぶやいた。 「....みんな、4時までは帰ってこない...遅くなるそうだ」
それを聞いたとたん、フェイはケンの175cmの‘小さな’からだに覆い被さり、その圧倒的な全体重を使ってケンを押し倒す。そしてトランクスの裾を掴むないなや、すさまじい膂力でティッシュペーパーのように引き裂く。
昨日の勢いを失った肉棒は、さすがに疲れたのか、朝にもかかわらず縮みきった姿で娘の目の前に現れた。それでも25センチ近い長さを、太股の間にどっしりと横たえている。
「ああん…すっごく、おっきいね…うふふふふ…」
フェイは、それに熱い視線を注ぐ。
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