あの笛地静恵さんから、わたくし好みの、すばらしいおはなしをちょうだいしました。
ちょうだいしたのは、ハロウィーンの、よる。だいぶん経ってしまいました。わたくしの、気力のなさのせいです。ほんとうにごめんなさい。


じっくり、おたのしみください。




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 超乳少女 ダービィ 

 さく: 月光伯爵 
 やく: 笛地静恵 


2008.Nov.

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5.


金曜日の午後3時。家に迎えに行った。ダービィのマムの運転する車で、モールに行った。

「君のマムは、郵便局にでも用事があったのかい? 午後10帰宅のデートを許可してくれたのかい?
 13歳の男の子と?」

 彼女は、軽蔑するような忍び笑いを漏らしていた。

「マムは、娘のことを、死ぬほど恐れているのよ。あたしが、彼女よりも、大きなおっぱいを、持つようになってからね。分かっているの。見せてあげたもの。彼女よりも背が高くなる日も、そんなに遠くないと思うわ。あたしたち、だいたい同じ背丈なの。分かるでしょ?」

 僕に何が言えただろう。ダービィは、目に見えて機嫌が良くなっていった。




 水曜日。測定値。37と8分の7インチ(96.20cm)。

 木曜日には、34のDカップのブラを、僕の部屋のゴミ箱に捨てた。
 38と16分の5インチ(97.31cm)に成長していた。

「次のデートの日には、39インチに届いていると思わない、ね、ジミー? そうなれば、いいなと思っているの。
 でも、マムは、三日か四日ごとに、新しいブラを買いに行くことに、もう疲れた何ていうのよ。失礼しちゃうわ!!」
「『トリートメント』を、二日に一回にしてもいいんじゃないか。ダーブ」

 僕は、提案していた。

「もう充分に大きくなったじゃないか」

 彼女は、僕の腕を取った。

「あたしに対して、もう二度と、そんな口を聞かないで頂戴。ジミー!」

 腕を握り締められていた。ダービィの怪力に、びっくりしていた。たとえ今でも、彼女は男性と比較すれば、スレンダーな体格の持ち主だった。しかし、ありえないほどに、強力になっていた。
 捕まれた腕は、青く内出血していた。爪の跡が、赤く残っていた。彼女が今では、僕達三人が束になって力を合わせても、とてもかなわない存在になっていることを、理解した。

「あたしは、できる限り、大きくなってやるんだから」




金曜日の「トリートメント」の前は、39インチを突破できていなかった。早朝のリヴィング・ルームで測定していた。
後では38と8分の7インチ(98.74cm)までは到達していた。喜んでいた。身をかがめると、すばやいキスを一回だけしてくれた。

「三時に会いましょ」  …耳元に囁かれていた。


 2時45分。僕はダービィの家のフロントドアをノックしていた。
 スージーが出て来た。びっくりしていた。

ダービィと比較すると、本当に小さな女の子にしか見えなかったからだ。

「ハイ、ストレンジャー。ずいぶんとお久しぶりじゃない?」
「忙しかったんだ。マムの手伝いでね」

嘘をついていた。

「デートの約束があるって、聞いているけど?」
「ダービィとね。別に構わないだろ?」

 彼女は、気持ちを傷つけられたような顔をしていた。

「自分の胸に聞きなさいよ。彼女は、まだ10歳なのよ。ジミー」
「そんな風には、見えないけどな」

 僕は、反論していた。

「生き方もね」

「ああ、そりゃ、彼女は、とても、とても大人よ。わかっているでしょうけど。“成長期”以来、上のお姉さんは、ほったらかし。それでも、もっと年上の性質の悪い男の子達が、彼女に目をつけるまで、もうそんなに時間がないと思うの。
 これだけは、わかってちょうだい。今の相手があなただってことを、あたしが、とても感謝してるってことを。ジミー」

 彼女は、僕の腕を取った。

「優しく扱ってあげてね。まだほんとうに小さな子供なの。言いたいのは、そのことを忘れないでっていうことだけ」

 僕は笑い飛ばしたかった。しかし、できなかった。スージーは、『お姉さん』としての役割を、真剣に実行しようとしていた。ダービィの成長の速度が、自分の前に立ち塞がる、あらゆる障害物を、跳ね飛ばしてしまうような猛烈な勢いを持っているとしてもだ。
スージーに今度の事件のすべてを、明かしてしまいたいという衝動に駆られていた。ローションについて。ダービィを、どんなに恐れているかについて。僕達が、彼女にしてしまったことについて。

 しかし、ちょうどその時、ダービィが階段を下りてきた。

「マーム! ジミーが来てるわ。出かける時間よ!」

 タイトな、物凄くタイトな、赤いトップを身に付けていた。スパゲッティタイプの、ざっくりとしたストラップが、彼女が獲得した新しい乳房を、皮膚のすべての1インチ分に至るまで顕わに示していた。

シャツには、『Darbie』という文字がプリントされていた。スペルは、スパンコールで前面に縫いとめられていた。「y」は「ie」になってしまっていたが、どこで自分の名前のTシャツを手に入れたのか、不思議だった。「r」と「b」は、乳房の谷間の峡谷の影に沈みこんでしまっていた。「a」と「i」の文字が、左右に引っ張られて、横に延びていた。

 ブラをつけているのか、いないのか見当が付かなかった。いないのではないかと思えた。できる限り努力をしてみた。シャツの下に、下着が作るラインを見分ける事ができなかった。生地が厚くて、どんなディテールも判別することができなかった。
それらは、彼女の乳房のことだが、固くて、丸かった。もはやコーン状に、とんがってはいなかった。ほとんど完全な惑星のような球状だった。大きなグレープフルーツ一個分のサイズがあった。


 たとえ僕でさえ、(ダービィの乳房の成長の過程を時々刻々と観察して、そのすべてに精通しているはずの僕でさえ、)外出のために飾り立てられた、最初の豪奢なお披露目の席では、息をすることができないほどの衝撃を受けていた。
秘められた力と威厳を認めていた。乳房の成長が、寄与したものなのだ。スージーは壁に寄りかかって、恥しさに身を縮めていた。単に妹が、脇を大股で通り過ぎただけのことだった。
もし、可能ならば、彼女は自分の身を縮小して、この場所から消えていなくなってしまいたかったことだろう。ダービィのマムは、すでに娘よりも1インチか2インチ小さくなっていた。僕の隣で、警戒した表情を浮べていた。

「行きましょう。マム」

 ダービィが命令していた。僕の腕に、彼女のそれを絡めてきた。球体の柔らかさを腕に感じていた。肘から肩までの皮膚全体で、ぬくもりを覚えていた。




 映画館。ダービィは、腕を組んで歩いていた。学校の同級生達を何人も見た。年上の学生達もいた。第8や9学年の生徒達だ。
彼らに見られているのは、落ち着かない気分だった。ダービィにも、分かっているはずだ。つねに注目の輪の中心に位置していたからだ。しかし、そんなものは、はなから存在していないというように、自由奔放に振舞っていた。

場内売場のカウンターに、生徒達の群衆を掻き分けて誘導されていった。

マムのクレジットカードを持ってきたのは、幸運だった。ダービィのスナックのセットが、30ドルを越えていたからだ。30センチの長さのホットドッグが四つ。三本のジャンボ・コーク。チーズを溶かして、トウモロコシや揚げた豆などを乗せて焼いた、メキシコ料理のナーチョ。キャンディ6箱。

映画館の売り子は、二つの大きな箱詰にしてくれた。ダービィは、ショーの始まる館内のシートに座る前に、中から最初のホットドッグを取りだして、口に入れていた。

 男の子達と、もう少し年上の男たちが、ヴィデオ・ゲームをプレイするコーナーには、たむろしていた。ダービィと僕は、脇を通り過ぎていた。若者達が振り向いていた。
グループの中央には、あの印象的なロレーヌ・パーカーの姿があった。上下の唇を固く閉じ合せていた。ダービィを睨みつけていた。いったい、この新参の競争相手は、誰なのかしらと見当をつけようとしていた。

ダービィは、最初のホットドッグの唇についた残りを、ナプキンで拭っていた。でかい乳房を僕の腕に、デモンストレーションをするように擦り付けていた。

 ロレーヌは、取りまき連の輪の中心から抜け出して来た。僕達の方に歩いてきた。

「ハイ。ジミー」

 挨拶をしてきた。

「こちらのガールフレンドの方を、あたしにも紹介してくださらない? この辺りでは、お見かけしない顔ねえ?」

 咽喉が渇いた。

「ああ! ハイ!ロレーヌ! 君は、もう知っているんじゃないか? ダービィさ」

 ロレーヌの顎が、がくんと大きく開いた。ついに真実に気がついたのだ。

「ダービィ・パリスター? あの小さなダービィ・パリスターちゃんなの?」

 「小さな」ダービィは、優に頭ひとつ分、彼女よりも大きかった。ロレーヌの頭は、肩辺りまでしか届いていなかった。彼女はロレーヌに向かって、胸を張って存在を誇示していた。まったく競争相手としては、超一流の個性だった。

「あたし、成長期に入ったみたいなの」

 ロレーヌの耳にも、冷淡な口調で、お決まりの情報を吹き込んでいた。

「あたしも、そう言おうとしていたの。でも、ありえないわ。だって、そうでしょ? 
 あれから、パリスター家の前で、お見かけしてから、どれぐらい時間がたったのかしら? …二週間?」

 ロレーヌは、僕達の手元の食料の山にも目をやっていた。ダービィは、二番目のホットドッグに手をつけていた。

「あたし、まだ大きくなるみたいなのよ」

 ロレーヌは、頭を落した。口調を和らげていた。

「いつか二人だけで、お話ししたいわ。あなたと、あたしだけで」


勝利を確信したのだろう。ダービィは僅かに頷いていた。微笑していた。

「いいわよ。そうするべきだと、あたしも思っていたの」

それから、コークを長い時間をかけて飲んでいた。

「電話をするわ。ダービィ!」

 ロレーヌが、大げさに感謝していた。

「スージーが、あたしに家の電話番号を、教えてくれているから。まだ、どこかにしまってあると思うの」

「OK。いつでもいいわよ」

 ダービィとロレーヌとの勝負は、彼女の完全勝利に終わった。第6学年生が、ロレーヌのところにやってきた。

「また、あいましょう。ジミー。またね。ダービィ!バイ!」


 映画は、まさしく忘れられぬ体験となった。

僕達は、ろくにスクリーンを見てもいなかった。ダービィが、僕に事を挑んできたせいである。食べ終わるとすぐに、攻撃を仕掛けてきた。
何回もキス責めにした。長い時間、乳房を愛撫しているようにと求めてきた。彼女の長い髪の毛が、僕の両腕から顔と胸元にかけてかかっていた。30分もすると、かすれた声で喘ぎ始めていた。

「あたしの、大きな乳房に直接に触れて。ジミー。あたしを全身で感じさせて!」

 命令していた。

「ああ、ダービィ。僕は君の胸に、毎日のように触れてあげてるじゃないか?」
 僕は、囁き返していた。

 肋骨に鋭い一撃をくらっていた。

「あたしの言ったとおりにするの!!」  ヒスを起こしていた。

「あたしは、今、ここで、あたしを感じさせて欲しいの。みんなの見ている前でよ」

 僕は左腕を、左隣に座っている彼女の肩に回した。上半身が僕の方に傾いてきた。そのために、僕の左手が彼女のシャツの中に滑り込んでいた。左側の乳房の真上だった。心臓の鼓動を感じた。
それから、僕はもう一方の右手をシャツの下側から侵入させていた。もう右の乳房も握り締めていた。すぐに、僕は撫で、押すという、いつものマッサージの手順を始めていた。湿った吐息が、少女の唇から漏れていた。

「あなたの指には、あたしを熱くさせてくれる…何のテクニックもなかったのね。ジミー」

 弱点を深く抉られていた。

「あたしは、この町で、もっとも熱い女に、なりたいのに」





6.


 次の日。土曜日。

マムは、家の鍵を僕の膝の上に投げ出していた。おばあちゃんの様子を、一日に二回は見にいってちょうだいと、釘をさしていた。もし、何か変化があったら、電話をする事。専属の家政婦達が、24時間態勢で看護している。何の心配もなかった。

それから、彼女は、祖母の介護と田舎の屋敷を切り盛りする、大仕事から解放されていた。ヨーロッパに出張中のダッドの元に、二週間の休暇に飛びだしていった。


僕は、ダービィに電話をかけた。スーツケース一個を抱えてやってきた。ショックを受けた。マムは、ついに娘を見限ったのだ。実際のところ、ダービィを家から追いだすことができて、せいせいしているのではないかと思えた。

 「この家は、本当に居心地がいいわね。ハニー?」

 彼女は、喜びのあまりはしゃいでいた。

「もう何の遠慮もいらない。あたしの生活を覗き込んで、監視する目もない。ただ、大きく、大きくなるだけ。あたし、あの感覚が大好き!!」

 ルーズ・フィッティングのTシャツを脱ぎ捨てていた。ボトルを持ってくるように命令していた。

「それと、テープのメジャーも忘れないで。ジミー!」

 背中から声が追いかけてきた。


 やがて、いつもの小さな儀式に没入していた。それが、終わると、ダービィは、ついに自分が、39インチの壁を突破した事を確認していた。

「39と4分の1インチ…ほら、99センチと7ミリ! もうすぐ、100センチメートルよ!」

 自分で目盛を読んでいた。




 次の日は日曜日だった。僕達は、昨夜は、ショッキングなホラー映画を鑑賞していた。夜更しのあまり、目を覚ましたときには、随分と日が高く上っていた。なんと午後の二時になっていた。

もう一本の薬品を空にしていた。
ダービィは、おっぱいをメジャーで束縛していた。39と8分の7インチ。

「どうやらミス・メートルさんを、呼んでくる必要がありそうね」
 ダービィは、誇らしげに宣言していた。

僕は、メジャーを裏返しにしていた。メートル法の目盛で測っていた。

「101センチメートル!」

 僕は、彼女に高々と読み上げてやっていた。




 午後も遅くなった。彼女は家に戻る準備をしていた。だが、もう一本、薬を試してみたいと頼んできたのだ。

「一日に二本目には、効果がなかっただろ。ダーブ。覚えていないのか?」

 彼女は、「自分の言うことには、従った方がいいわよ」と宣言していた。

瞳には、異様な光があった。僕は降参していた。二度目の投薬をしていた。

もう一度、測定していた。二人ともに驚いたことには、ダービィが、さらに新たな4分の3インチ分を手に入れていたことだ。テープは、40と8分の5インチを示していた。…103.2センチメートル。

「君の身体の全体の分量からしても、これだけの新しいおっぱいを作るためには、相当な血と肉の分量が必要だったに違いない。ダーブ。こいつは、だいたい……」

僕は、すばやく暗算をしていた。

「75ccの新鮮な血が、使われたことになるぞ」

「分かるわ。ひどくお腹がすいているもの。でも、これって素敵じゃない?」

 ダービィは、冷蔵庫を開いていた。

七面鳥の脚を一本、取り出していた。二枚のハムとチーズのサンドイッチ。卵五個。マッシュト・ポテトの残り物をボウル一個分。

それから、彼女は僕に手伝わせて、腰まで裸になっていた。上半身の汗をタオルできれいに拭かされていた。新しく獲得された巨大な乳房が、頭上で揺れているのに、何もしないで眺めているだけなのは、膨大な自制心を必要とした。が、それなりに楽しい体験だった。
それから、もう一本を要求されていた。

 今度は、獲得した量そのものは、わずかだった。ただダービィは、41インチにメジャーの目盛が到達していることにスリルを覚えていた。…104.1センチメートルの、途方もない膨らみだ…。

「今日の成果を足すと、1と4分の3インチというところね」

「それは、250cc分の血液を消費したということに等しいよ。ダーブ。
 巨乳と言う表現は、もう超えているね。純粋な血と肉のピラミッドだ。君のマムは、何て言うだろうか?」

 ダービィは、両手に今は、膨大な爆乳と言える代物を乗せていた。持ち上げてみせた。重量と容積が増大するとともに、乳首も球体の赤道の位置から、さらに北半球側に移動しているようだった。とてもとても印象的だ。
もはや純粋な球体とはいえない。僅かだが、横に長くなっていた。涙滴型に近い。また、かつてはダービィの乳首は、まっすぐに正面を向いていた。乳房に加わった重量のために、今では、かすかに左右に開いていた。それぞれの乳首は、これも僅かにだが、互いに顔を背ける態勢になっていた。

 ダービィは、電話をかけていた。

「もしもし、マム。あたし。今晩も、ジミーの家に泊めてもらうことにするわ。…そう。彼のマムが、良いと言ってくれたの。
 …大丈夫よ。あたしたち、二人とも、そんなにバカじゃないから。信じてちょうだい。そう、大丈夫。スージーも。OKなのね? 愛してる」

 何かが、手元に飛んで来た。僕は両手をローションで満たした。ダービィの背後に回った。
揺れ動く乳房を、背後から捕まえていた。ローションを潤滑油にして、大きく円を描くような手の動きを続けていた。

  ダービィは、電話を受話器に戻していた。

「おお、ジミー! あなたも、あたしのことを、もっと大きくしたいんでしょ?」

 彼女はその大きな腰で、僕の股間に跨ってきた。まるで馬の上で跳ねるような動作で腰を動かしていた。リズムを付けていた。僕のあそこを入念にマッサージしてくれていた。

「おお、ジミー!これって、とてもいい感じだわ。止めないで!」


 突然だった。パンツの中で、何かが爆発した。

喜びの津波を解放するためには、その空間は、あまりにも窮屈だった。鋭い痛みがあった。温かくねっとりと濡れた感覚があった。


「何が起ったの?」

 ダービィが質問してきた。

「イったみたいだ。ダーブ。自分でも分からない内に……」

 ダービィは、手を伸ばしてきた。僕のパンツの中に手を入れていた。その辺りに触れていた。

「そうね。あなた、イっちゃってるわ」

 冷静に宣告されていた。

僕は、自分の身体をシャワーできれいに洗い流した。戻ってきたときには、ダービィは、もう一本のボトルを持って、自分で自分のあそこに塗り込んでいるところだった。




あの夜、僕達はベッドにいっしょに這い登っていた。

ダービィは、最後にもう一度だけ、乳房を測りたがった。テープをさらにさらに引き伸ばしていた。
数値は、さらに大きく大きくなっていった。彼女でさえも、唾をごくりと飲みこんでいた。

「見てよ。ジミー。39と4分の1インチだったわよね。今日、始めの数値は。
 見て、あたしのおっぱいは、これからも、どれだけ測ると言う楽しみを、与えてくれるのかしら?」
「39,40、41,42と半分。こいつは、42だわ。42と8分の3インチ…」

 僕は、テープを裏返して見た。

「メートル法に換算してみれば、それは、107センチメートル5ミリということになるね。」

 彼女は僕が部屋のライトを消している間に、メジャーを取り上げていた。
盛り上った乳房は、薄闇の中で滑らかな陰影のある肉の枕のように見えた。

前髪を指先で梳かれていた。乳房に顔を押し当ててくれた。

「あたし…センチメートルも好き。数字が、早く増えてくれますように!」