おおきな、ロシアから来た留学生のおはなしを、きゃべったさんからいただきました。ありがとうございます。


【ロシアからの、留学生】 さく: きゃべったさん

 その1



「ぼ、僕と付き合ってください!」

 僕、三倉修弥(みくら・しゅうや)は、放課後の屋上で目の前の彼女に思いっきりストレートに告白しました。

 「………………え?」

5秒ほど沈黙があった後、僕の頭よりはるかに高い位置から、可愛らしい声でなんとも間の抜けた返事が返ってきました。

僕は返事の聞こえた方向に顔を向けました。真っ先に飛び込んできたのは、うちの高校指定のセーラー服を突き破らんばかりに盛り上げている、スイカ大はあろうかという、彼女のメガトン級のバスト。そのあまりに大きすぎる山脈のような胸が邪魔をして、僕から彼女の顔を見ることが出来ません。

僕は慌てて一歩下がります。するとようやく、彼女の顔が見えてきました。

肩口で揃えられたサラサラとした銀髪と、雪のような白い肌。多少きつめな印象を受けるクールで澄んだ蒼い瞳を持つ、無表情だけど整った顔。目を見張るような北欧系美少女の顔が、僕の視界に現われました。

それもそのはず、彼女―ティーナ・ガウリシナ―は、先週ロシアからやってきた留学生です。なんでもロシアでは柔道の強化指定選手だそうで、柔道のレベルの高いこの高校に長期留学をするためにやってきたそうです。

 そんなティーナですが…なんていいますか、とにかく巨大です。

凄いことに、身長はなんと250cm。バレーボールのネットよりも高く、軽く腕を伸ばせばバスケットゴールに軽々とダンクシュートを決めれてしまいます。でも、それ以上に凄いのは…彼女の身体つきです。

まず目を引くのは、これまで見たこともない、200cmはありそうな、とんでもなく巨大なバスト。

雑誌等で見かける、巨乳や爆乳と銘打たれて紹介されているグラビアの女性達が比べものにならないその胸は、大きいだけでなく砲弾のようにドンッと前に突き出して、圧倒的な存在感があります。歩くだけでゆっさゆっさと大きく揺れるのですが、そんなときは皆恥ずかしくて、彼女とまともに顔を合わせられません。

そこから視線を少し下げると、胸と比べキュッと細く括れたウエストが見えてきます。

運動してることもあって、お腹にもかなりの筋肉がついているはずですが、もの凄い大きさのバストに比べると、きゅっ!とくびれていて、その差は少なくとも15〜20cm以上あります。その落差のせいで、制服の丈が足りず、ちょっと動くだけでおへそが見えてしまうのです。

そしてさらに視線を下げると、胸と同じく凄まじい存在感を誇る、とても大きくて美しいヒップが現われます。

あまりに巨大すぎて、僕の隣にある彼女の席は、普通の椅子の3倍の大きさと5倍の強度がある造りになっています。これも全て、転校初日に用意してあった普通の椅子が、彼女の巨大なお尻によってあっさりと破壊されてしまったからなんですが…。

それだけではありません、その巨大な胸やお尻を形成する身体は、幾重にも盛り上がる鋼のような筋肉の塊で出来ています。柔道の練習でかなりハードなトレーニングを積んできたようで、まるでボディービルダーみたいな…僕と比べると2〜3倍、いえ、腕や太腿などはそれ以上の太さの筋肉で盛り上がっているのです。

さて、僕の告白を聞いたティーナですが…

「………今、私に対して言ったのか?」

その可愛い顔を薄っすらと赤く染めながら、僕を見下ろしています。

「は、はい。僕はティーナさんにお願いしたんです…」
「……………」

僕の言葉に、ティーナは一目で分かるぐらい動揺して、オロオロし始めました。

普段は表情の変化が少なく、日本語が苦手なこともあるのか、いつもみんなと離れて休み時間でも一人でいること が多いんです。一匹狼的な印象の強い彼女なんですが…

こーいうところは、なんだか、とっても素直で、正直で、そして、女の子らしくて…その、とっても可愛いです…

「………だ、だが、私はこんな身体をしているんだぞ? 怖くはないのか?」

彼女は身を屈めてから、そう尋ねてきました。彼女の顔が、僕のすぐ上ぐらいまで降りてきます。それと同時に、制服の中で窮屈そうにしているぶるんぶるんと目の前で揺れ、深い深い胸の谷間が視界に入ってきました。まさに圧倒的な迫力…僕は口を開け、ポカンとその胸を見つめ続けてしまいます。

「…やっぱり…恐ろしいだろう、こんな化け物みたいな身体…」

みるみるうちに、ティーナの表情が曇りました。どうやら僕が呆然と固まっていたのを、恐怖で固まっていると勘違いしたみたいです。いけない、早く誤解を解かないと!

「ティーナさん、聞いてください!」

僕は自分でも驚くくらいの声で叫びました。ティーナにとっても予想外だったのでしょう、ちょっと、びっくりしたような表情で僕を見つめています。かまわず続けます。

「ぼ、僕は昔から身体が小さくて…だからでしょうか、身体の大きい人が憧れというか…これまでそういった人にばかり好意を持ってきました」

…ティーナは、僕の顔を、じーっと見つめながら、僕の言うことを聞いています。
女の人に、ましてや自分の好きなひとの、深く澄んだ蒼い瞳でこんなにもずっと見つめられるなんて…恥ずかしくなった僕は、思わず下を向いて…でも、ちゃんとさいごまで、話さなきゃ。

「でも…僕は弱虫だから…結局今まで一度も告白できませんでした………でも!」

話しているうちに、また勇気が沸き起こり、僕はぐいっ!と勢いよく顔を上げ、じっとティーナの顔を見つめました。僕の告白を、彼女は真剣な表情で黙って聞いてくれていました。その、いっしょうけんめいな態度に、僕の胸はどきどきしてきました。

「今回は…ティーナさんにだけはこの想いを伝えたかったんです! お願いです、僕と付き合ってください!」

僕の告白が終わったとたん、それまで薄っすらと赤かったティーナの顔が、まるで熟れ過ぎたトマトのように、一気に真っ赤になっていきました。

「本当にいいのか? 私の身体はこんなに馬鹿みたいに大きくて、筋肉の塊なんだぞ?お前を…修弥をちょっと力を入れて抱きしめるだけで、抱え潰してしまうかもしれないぐらい…」

「かまいません!その大きな胸もお尻も…盛り上がった筋肉も全て好きです!それにティーナさんになら…僕は殺されたってかまいません!」

身を屈めているティーナの顔と数cmの距離で向き合いながら、僕は答えます。この言葉はまさに本心です。

( ティーナと付き合えるなら、たとえ殺されることになったっていい。それぐらい、僕はティーナさんのことが好きなんだから…。 )

言い終わってから、いったいどのくらい時間がたったでしょうか。

僕を見ていたティーナは、突然両膝を地面付けると、筋肉で分厚く覆われた丸太のような太い両腕を伸ばし、僕の頭を軽く掴みました。

ティーナが膝をついても、その顔は丁度頭一つ分くらい僕よりも高い位置にあります。そして僕の目の前には、片乳だけでも僕の顔よりはるかに大きい、ティーナの爆乳が突き出されています。

「そうか…そこまで私のことを想ってくれているのなら…私は、修弥の想いに応えることにしよう…」

まるで子供に言い聞かせるかのように優しい声でそう告げると、ティーナは僕のあごに、大きな手を軽く添えて顔を上に向けさせました。そして…ティーナと僕の唇が、ゆっくりと重なり合います。

初めてのキス。 憧れだったティーナと…ティーナのふわふわの唇が、僕の唇をむさぼるように柔らかくついばみ、大きな舌が口の中に入り込み僕の舌に絡みついてきます。…僕のからだはしびれたように動かなくなり、彼女のすることをそのまま受け入れていました…。
たっぷり1分間、僕達は濃厚なキスを堪能すると、ティーナは名残惜しそうにゆっくりと唇を離しました。

「修弥、ちょっと待っていてくれ…」

ティーナは、あまりの刺激に呆然としている僕にもう一度軽くキスをしてから立ち上がり、離れていきます。

いったい何をするんだろう? 離れていくティーナを見つめていると、彼女は屋上に置いてある、鉄製のベンチへと向かっています。そして、

バキッ

………大人が6人ぐらい楽に座れるそのベンチを、か、片手で軽々と持ち上げたのです…。台風などの強い風で飛んでいかないよう、床にガッチリと固定されているはずなのに…信じられない怪力でした。
しかもティーナは、同じ要領で屋上に置かれている他のベンチを持ち上げ(破壊し?)てしまいました。そのまま、ベンチを持ったままゆっくりと入り口に向かっていきます。
鋼鉄製のベンチは一つ50kgはありそうなのですが…それを両手に2つづつ。合計4つで200kg…彼女はそれを軽々と持ち上げ、入り口を塞ぐように置きました。

「いいところを邪魔されたくないから…な…」

今までのキツメな表情とは違う、柔らかな笑顔を浮かべながら、彼女は戻ってきました。

そしてもう一度、僕の前にしゃがみ込み、膝立ちの姿勢になって僕に軽くキスをすると、おもむろに来ているセーラー服を脱ぎ始めました。

「すまないな、ついさっき告白されたばかりなのに…私はもう我慢できないのだ」



<Graphs-Topへ> <<もくじへ  つづく>