【美智】



 ぼくは下宿を探していたのは確かだ。しかし…家庭教師こみというのは初耳だった…会社の社宅にいる同僚の評判はだいたい「すごラッキーじゃん」、女の友達の評価は「よかったね、そりゃ」あっさり、そんなものだった。メシ付きの宿なんてそう見つからないと思っていたので、とにかくほっとした、というのが、素直な感想だった。


 友達に紹介されて行った家は、瀟洒な住宅の並ぶ、静かな街にあった。

篠原美智 ──と、いうのがぼくの生徒になるコだった。この春、中学1年生になったばかりだという。...とくれば、(なんでまた受験まで、まだ3年も残ってる子に家庭教師が?)と、理解に苦しんだけど。


その辺のギモンは、母親の香さんとの“面接”でなんとなくわかった。篠原家はいわゆる「母子家庭」なんだ。お父さんはが美智ちゃんが小学校に上がってすぐに交通事故で亡くなっているそうだ。そのとき香さんはまだ21歳。だんなさんとは勤めていた会社で知り合ったそうだ。だんなさんを事故で亡くした後、彼女は自分でブティック経営をはじめた。これが当たり、今では若い女の子を4〜5人抱え、フレンドリーなお店として繁盛していた。

なんでそういうことになるのかわからないが、ようするに“父親役”が欲しい、ということらしい。…それで「居候」の条件が、大学生ではなく、勤め人だというのがちと飲み込めた。


とりあえず、美智ちゃんには、週に2回、英語と数学を教えることになった。いいかげんブランクが長いが、なんとかなるかなぁ、と安易に考えてると、いつの間にか香さんがぼくの横に座っていた。潤んだ眼をして。「…もうひとつお願いしたいことがあるの…」


 香さんはそのままぼくの唇にくちづけると手がぼくの股間をまさぐっていた。…「父親役」と、いうのは実はもう一つあったわけだ。

…香さんのおかあさんはドイツ人だったそうだ。今はケルンにいるという。彼女はつまりハーフ、なのだ。
しっとりとした、おしとやかな女性で、とてもそんな風にはみえないが、セックスはまさにガイジン、だった。

…と、いうようないきさつで、「真昼の情事」からはじまったイソウロウ生活だが、これ以外はまずまず普通に「3杯目にはそっと出し」に落ちついてきた。



美智ちゃんは、おばあちゃんの血をひいているせいだろうか。12歳で身長が 162cmもあった。とてもついこないだは小学生、とは思えない。顔には幼さがまだまだ残っているが、大柄なの上におとなしい性格なので、知らない人が見たらずいぶん大人に間違われるだろう。香さんがずいぶん童顔なので、2人は姉妹、と言われても信じてしまうかも知れない。

 家庭教師のほうは、勉強を教える、というよりは雑談してお互いコミュニケーションしてる、といったほうがいい。ただ食事のときだけでは気詰まりになるだろう、という香さんの作戦だったわけだ。
 それが功を奏して、いまでは夕食のあと片づけもときどきぼくが手伝ったり、香さんが遅くなったときでも、美智ちゃんと一緒になんの抵抗もなく皿洗いに興じたり(?)できるようになった。


 週に2回、というのは勉強のほうだけでなく、香さんとのセックスも自然とそうなっていった。香さんくらいなら、相手はいくらも居るような気もするが。…ぼくのほうも会社周辺のコではばかばかしくなっていた、ということもあった。


 ところが、である。

 困ったことに、6〜7月ころから美智ちゃんがぐんぐん成長していったのだ。もともとあった上背もどうやら1ヶ月に確実に2〜3センチずつ伸びている。しかも、それまでは割と「お子様体型」だったが、腰や胸がみるみるふっくらとしていった。第2次性徴だ。ときどき食後のあと片づけで、香さんと美智ちゃんが下着やアンネのことについて話しているのを耳にするようになっていた。

 そんなことを耳にするうち、洗濯物の中に香さんのものとは別のブラを目にするようになった。美智ちゃんのものらしい。まだまだ小さいが、ブラウスやセーターの胸元のふくらみが目立つようになっていた。
そして8月。....夏休みの間に、美智ちゃんはどんどんエッチな体つきになっていく。ただ、ふだんの様子はおとなしく引っ込み思案ないつもの美智ちゃんなので、ごくふつうに接していた...しかし。


 ぼくは9月から2か月近い海外出張に出掛けることになった。その直前、香さんとのセックスにひたった時のことだ。
終わったあと、話は自然と美智ちゃんのことになっていた。…香さんから見ても、美智ちゃんの発育は驚くことばかりだという。

「…こんなに短い間で育っちゃうなんて、ほんとびっくりしちゃう。何を買ってもすぐキュウクツになっちゃうみたいよ、美智は」。

…スタイルはもう香さんといい勝負だそうだ。はじめてブラを買いにいったときはAだったのが、たった1ヶ月でもうCカップ。
なじみの店の人も香さんも、サイズをはかってびっくりしたらしい。香さんもけっこうグラマーだから外国のCサイズなのだが、その店で1ヶ月でトップが5センチUp、というのは半年前まで小6だったコ、と考えれば、とんでもないことだ。
「だって、もう89cmもあるの。ウェストとヒップは56cmと82cm...胸ばっかりおっきくなって...もう、今のブラもきついって言ってて....あふれてるのよ、カップから....。」
まだ、中1なのに。…ぼくもとても信じられなかった。

そのあとのセックスがものすごく興奮できた。獣のように香さんに挑みかかっていた。



 11月。もう秋も終わりの季節になっていた。顎にもしゃもしゃとヒゲを生やして、篠原家の呼び鈴を鳴らした。2か月ぶりの「わが家」だ。

 呼び鈴を鳴らし、「ただいま〜!」と叫ぶ──と、奥から「はい、どなた?」という声が。美智ちゃんだ。声は変わっていない。
「どーも、帰ってきましたぁ」
「あ、陽一おにいちゃん? ...おかえりなさい!」
少ししてドアロックが外れ、ドアが開く。……美智ちゃんが、出てくる。彼女の薄茶色の瞳がまっすぐぼくを見ている。…まっすぐ? どこか変だ。
「....え、あ、美智...ちゃん?」

ぼくの身長は 178cm。ごついマウンテンシューズを履いていたので、 180cmを超えているはずだ。美智ちゃんは薄いサンダルを履いて玄関を下りていた。しかし、それでもぼくとほぼ同じ背丈があった....。もろに眼が合ったため、照れ隠しでつ、と目線を下げた。
胸元に眼が行って、驚いた....そのでっかいおっぱい。アンバランスに膨らんだバストがぐん!と飛び出て、ゆっさゆっさと揺れている。まるで詰め物をしているみたいに。Tシャツのイラスト・ソニックとテイルスの顔が胸の大きさで上を向いている。12歳にはとても見えない。

 美智ちゃんはぼくのとまどいに気づいているのか、心持ち頬をあからめて中へ案内してくれる。...ぼくは呆然と美智ちゃんの後をダイニングまで付いていった。
 
「ママはまだ帰ってないの。ごはんはまだ?」
「…あ、…ああ。まずはちょっとひと休みさせてよ」
「あ、ごめんなさい…」

 ダイニングのイスに荷物を放り出すと、どさっ、ともう一つのイスに身体を預けた。長旅の疲れに、すさまじい成長を遂げた美智ちゃんの魅惑のボディに圧倒されていた。
 ぱたぱたと小走りにテーブル反対側の椅子に座る美智ちゃん。その動きに合わせ、そのでっかい乳房がぶるぅん、と揺さぶられる。
 ぼくの気持ちとは別に、美智ちゃんは戻ってきてくれた「おにいちゃん」が嬉しいのか、泣きそうな顔・嬉しそうな顔、とくるくる変わる。その表情はまだかわいらしい幼さを残している。それにしても不釣り合いな身体だった。

「…ヒゲ、のびてる〜」
「あ、これ? 伸ばしてんだけどね。似合わん?」
「う〜ん、なんかオジサンっぽくなった…」
「もともとオジサンだかんな。美智ちゃんもなんかすごくグラマーになっちゃって…」
「やだ....、もう!!」

顔が真っ赤になり、その豊満な胸を両腕で隠そうとする。それに合わせ胸元がまたゆさゆさと揺れ動き、腕の圧迫で淫美に押しつぶされる。思わずドキドキしてしまう。椅子にすわっていても、そのでっかいおっぱいが机のへりで押され、くんにゃりと潰れているのがハッキリわかる。美智ちゃんはぜんぜん意識していないみたいだ。───


その夜、香さんと久しぶりの激しいセックスをした。香さんも美智ちゃんと姉妹とまちがわれるように20代といってもいい肌の張り、そして腰のくびれと締まったヒップライン、重そうな、それでいてつん、と前に突き出した砲弾のようなバスト。茶臼からそのままぼくを寝かせると上になったまま乳房をなぶらせるのが好きなんだ。そのまま一気に上り詰めていく。───

おわって一息ついていると、香さんから美智ちゃんの事を切りだしてきた。
「どう、あのコ。すごく大きくなったでしょ?? もうアタシよりおっきいんだから…」
「いやぁ、ぼくと同じくらい、かな?」
「ちがうちがう、そうじゃなくって」
「…?…」
「わかってるでしょ? いまはアタシのブラでもだめ。お店の人も困っちゃって....。いまね、在庫あるうちで一番大きいGカップで我慢してもらってるけど、そのままだと けっこうキツいって。どうやっても、カップからはみ出しちゃうんだもの。まいっちゃう」
「....え? ...てことは...」
「そう。もうトップで1メートル越えてるんじゃない?...ウエストとヒップはほとんどおっきくなってないのに...」

身長も、もう179cm。香さんを10cm以上上回っている。
ブラも数がないため、しょうがないので、大きなサイズの店に行き、バストサイズに合う大きなワンピースの水着を買ってきて、ウエストを詰めてアンダーウェアにして着ているという。そんな風に胸に合わせようとすると、どうしても“太めの方用”しか買ってこれないそうだ。
もう大柄サイズの店でも、一番サイズの大きなものを手当たり次第買ってきているという。さすが“太め”対応だけあって、肩紐はかなり幅広になり楽なのだが、ウエストから下はブカブカ。いちおう形になっているカップ下の方にウエスト回りの生地をギャザーにして、余りは詰める。 リフォーム(?)で上半身の生地はほとんどバスト回りにとられてしまうので、丈の長いのはチャラになってしまうのである。サイズ的にいうとLLL〜4Lだ。それを着けていても、本人はかなり窮屈そうだ、という。

「ビキニにすれば...」
「だめだめ....だって、上と下が3〜4サイズ違うのよ。おまけに下はショーツに使えないし...かえって高くついちゃうわ。」

外出以外、ブラは付けず、タオルなどで押さえつけていることが多いそうだ。それでも形が砲弾のように、どん!! と突き出ているので、それでも前方に20cm近く前に飛びだしてしまい、かえって目立ってしまうのだ、という。
すると、帰ってきたときの膨らみは...押さえていなかったのか? もしかすると...トレーナーだけだったのかも。
…美智ちゃんのバストは...いったい何センチあるんだ? 

「もう、カラダだけは一人前以上よ。おそっちゃえば?」
「あの、いちおう親、でしょ?」
「あら、キョーミないの?」
「……いゃ、こっちは…あんなエッチなカラダ間近にして、下半身がおとなしくしてられるか…心配ですよ」
「……食べちゃってもいいわよ....なんてね」
「─う〜ン」
「…あ、勃ってきてる……」


 そんな話をした一週間後。香さんは店の娘たちと旅行に行ってしまった。 美智ちゃんと留守番、となってしまった。
   ご飯をつくるのは美智ちゃんの仕事だ。ぼくがいない間に、ずいぶん料理のレパートリーが増えたようだ。ちょっと煮くずれたカボチャや水気の多いおひたし…。ちょっと形は悪いけど、外国帰りのぼくには口にできなかった典型的日本の夕餉だ。アジのひらきがあるのも嬉しい。ぼくのために苦労したのがよくわかった。見た目はいまいちなものもいくつかあるが、久しぶりの日本食を堪能した。一口食べるたびに褒め言葉をいうと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。


…食事のあと、手伝おうとする美智ちゃんを止めて、後かたづけを引き受けた。
 「2ヶ月も一人暮らしやれば、洗い物ずいぶんうまくなったからさ。お風呂、お先にどーぞ。」
 「あ..ありがとう。じゃ...あたし...入ってくるね..。」
 「ごゆっくり。キレイにするのはいいけど、ゆっくりし過ぎてのぼせちゃわないようにねぇ〜」
 「...え...そんなに長風呂じゃないもん!」

べーっ、と舌を出しながら部屋に戻る美智ちゃん。ゴハンをほめられたせいか、ずいぶん気楽になったようだ。


 後片づけを何とか終わらせたのが9時すぎ。“女の長風呂”っていうのか、もう1時間以上にもなっていた。しばらくテレビを見ていたけど、10時を過ぎても出てこない。だんだん心配になってきたけど、風呂場へ行くのは気が引けた。
 さらに30分間あーでもないこーでもないと躊躇して、ようやく風呂場へ。外から声をかけたが返事がない。慌ててドアをあけたら、彼女はタイルの上に倒れていた。冗談でなく、湯当たりしちゃったみたいだ。
 
 裸の美智ちゃんを見てびっくりした。…物凄いプロポーションが横たわっていた。オッパイはぼくの頭ほどもある。横になっていても、その先端はつんと上を向いている。すさまじい大きさだった。1メートル? いや....120センチはあるんじゃないか??
 腰がかなり細く、その大きさがますます目立つ。顔が急に熱くなって、何も出来なくなった。
 
 (と、とりあえず、身体を拭いて....部屋に…)
 あわててバスタオルを持ってきてみるが、その巨大で豊満な身体にこっちが気恥ずかしくなってくる。
 ようやく上半身を起こしてあげ、パタパタ叩くような拭き方しか出来ないのだが、そのたびにでっかいボインが、ぶるるん、ぼぃぃん、と揺れるので、どうしてもそこへ眼がいってしまう。

 部屋へ運ぶ時も掛けたバスタオルの上から揺れる乳房が物凄く、ぼくの股間はどんどん熱くなっていった。

 とりあえず、裸のままベッドに寝かせ、風邪をひかないようしっかりとタオルケットで身体を包み、布団を掛けてやった。ときどきその凄いボインに触ってしまい、その柔らかい感触で理性が吹き飛びそうになるのを必死でこらえた。ぼくは興奮してとても眠るどころではなかった。それは、飛行機の長旅の疲れもふきとばしていた。


 翌日は日曜日。鋭く眼を突く陽の光に、慌てて飛び起きる。時計を見ると1時をとうに過ぎている。....いつの間に寝てしまったのか。服を着たままベッドにころがっていた。
 食堂の方からコーヒーのいい香りが漂っていた。その香りで、ぼくは晩ごはんのお礼に美智ちゃんに数学を教える事になっていたことを思い出した。それとともに、昨日のお風呂でのことが頭に浮かび、子どものようにドキドキした。
 
 食堂へ行くと美智ちゃんがコーヒーを入れていた。ピンクの大きなトレーナーに茶のキュロットスカート、長い髪をポニーテールにまとめていて、束ねた白いリボンが可愛い。それとは裏腹に、とても大人びた、グラビアモデル並みの背丈と、ものすごく盛り上がった胸のふくらみ。ぼくはどうしてもその2つの巨大な肉弾に眼が行ってしまう。
 
 (もう..トップで1メートル越えてるんじゃない?....)(おそっちゃえば?...)」

母である香さんの声が頭の中でリフレインする。つい、その暴力的に飛びだしている二つの砲弾から目が離せなくなってしまう。

腰の辺りで結んだエプロンのくびれが、2つのふくらみをさらに目立たせている。美智ちゃんのまだ幼さの残る笑顔を見ながら、キッチンを動き回るたび、たゆたゆと揺れ動くエプロンの胸元あたりが、昨日の裸の美智ちゃんとだぶってしまい、ぼくはどうも気まずかった。まだ夢の中にいるようなぼんやりとしていた。
配膳をする美智ちゃんがテーブルにかがみ込むと、そのでっかい胸の谷間が首筋からはみ出しそうになる。ぼくは眼のやり場に困ってしまう。

 「…昨日はありがとう....ごめんなさい…」
 切り出したのは、美智ちゃんの方だった。
 「…あ、いや、おはよ。…えぇと、だいじょぶだった…?」
 「うん……。」

 何か言うと言い訳くさくなりそうだった。あとはなにも言い出せず、二人とも黙々と食事をする羽目になった。味もよく分からなかった。


 なにも手につかず、ぼーっとして居間のソファで寝転がって本のページをめくっていた。と、そこに美智が入ってきた。ふわん、と身体をかがめると、また、そのトレーナーの中で、巨大な2つのかたまりが、ぶるぅん、と震える。

 「…数学、教えてくれるって、きのう…」
 「あ、そうか、OKOK。まかせときなさい」
  カラ元気で大声を出す。

 階段を上がっていく美智の後ろ姿を見ていて、ふと、(抱きしめたらふわふわしてるんだろな。)などとわけのわからんことを考えてしまう。心臓がどきどきしはじめる。部屋に入るとついベッドを見てしまう。きのうのぼくのあわててかきみだした様子は残ってない。

 「ホントはね、苦手なんだけど、まぁ、ちゅーがくせいのさんすうごとき、何とかなるでしょう…」
 エッチなことから思いをそらそうと、わざと明るく言おうとするが、うまくいかない。しかし、美智ちゃんは、くす、と笑うと、机の前に座る。またその動きで二つの巨大な砲弾がぶるるるん、と揺れ動く。

 「よろしくお願いします!」
 「...は、はい」 でっかい胸元から眼をひきはがした。
 「この問題…」

 ぼくはもう机の横で前屈みだ。(落ち着け・落ち着け....)そう言い聞かせながら、美智ちゃんに問題を解き方を教える。すると、美智ちゃんはすぐやり方のコツを覚えてしまい、いっしょうけんめいに問題を解き始める。

 ・・・20〜30分で“カテイキョーシ”役は終わりそうだ。ひとりで問題を解いていく美智ちゃんの横にぼんやり立ったまま、その姿を眺めていた。ふと気がつくと、美智ちゃんはかなり窮屈そうに机に向かっている。....無理もない。179cmもある身長では、ごくふつうのサイズの勉強机も、ひとまわり小さく見える。おまけに1メートルを超える巨乳。
 
 つい美智ちゃんの豊満な胸に眼がいってしまう。かなり大きめのトレーナーだが、その中にふたつの巨大な山の隆起がみっちりと詰まっている。机の端でそのでっかいおっぱいが押しつぶされている。ぼくの位置からだと、襟ぐりのところから胸の谷間がくっきりと見える。大きなバスト同士がぴっちりとくっついて盛り上がり、息をするたびにその襟からこぼれ落ちそうになる。

 美智ちゃんはぼくのことを忘れたかのように問題を解くのに一生懸命になっている。計算式がノートの下の方に来るとそのでっかい乳房が邪魔になり、字が書きにくそうだ。時々左手で胸を押さえながらノートをとっている。こっちはその胸元のすさまじい隆起が気になりはじめると、そのふくらみがゆっくり息づいている、その谷間に眼がくぎづけになり、何も考えられなくなっていく。

 「えと、..ここはどうすれば…?」

 はっとして美智ちゃんの顔を見る。ノートをじっと見ている。その真剣な横顔がすごく綺麗だ。ぼくは自分のエッチな思いつきが恥ずかしくなった。

 「…えぇと…」

 美智ちゃんのノートを覗きこむ。石鹸の清潔なにおいがした。

 「あの...ここ」「!」
 急に美智ちゃんが振り向いた。唇が触れ合う。一瞬はっとするが美智ちゃんは眼をつぶる。顔が真っ赤だ。
 ぼくは思わず彼女の腕を抱き寄せる。美智は抵抗せずそのままじっとしている。

 キスをしたまま、背中へ腕をまわした。ぼくの胸で大きなおっぱいが押しつぶされる。柔らかくあたたかな感触といっしょに、美智ちゃんの心臓の鼓動が伝わってくる。



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