【香織と僕】その10  


ぽふ。ん。    …ふんわりとした感触が、ぼくの上半身全体を包み込む。

くぐもった、香織の「きゃっ…」という、悲鳴にしてはやや弱々しい声が聞こえた。

倒れかかったところは、ちょうど香織の胸の谷間だった。1m72cmという、すさまじい大きさのおっぱいを押さえつけているトレーナーが、まくれあがっていたためにそのふかふかの谷間がむき出しになっていた。…ぼくの身体はその巨大な谷の中に落ち込んでいく。

「…う、むむ…むふ…」
「…あ…あン…」

ぼくは、そのさらさらした、すてきな香りのする谷間に挟まれていく。自分の身体を取り囲むやわらかな肌色の壁が、ぼくの身体を優しく押し返していくのを感じていた。
しかし、ぼくはどこまでもこのおっぱいの大きな谷間に落ち込んでいく感触と、顔全体を覆い尽くす肉の壁で息が苦しくなり、恐怖を覚えた。身体を動かし、周りの壁につかまろうと、両腕でそれをまさぐる。

すると、香織は、ぼくの動きに刺激されたのか、甘い吐息を漏らしていた。

と、ぼくのまわりの壁が一段と狭まっていく。くぐもった香織の声が、遠くに聞こえた。

「……ん…陽くん…気持ち…いい? あたしの…おっきな…胸…おっきな……あ…ふぁっ!」

ぶるぶると、その大きな房の壁が揺れ動き、全身が震えているのがわかる。…香織も、興奮しているんだ…ぼくの股間がみるみる大きくなっていく。

股間のふくらみが、香織の巨大な肉房をぐいぐいと押さえつけていく。

「…あ、ふ…いい…とても…いい…陽くん…わたしも…」

とつぜん、まわりの乳壁がぐにゅう、ぐにゅん、と動きだし、ぼくの全身はそれに翻弄され始める。…香織が、その太くがっしりとした両腕で、そのとてつもない大きさの乳房を揉みしだき始めたのだ。ぼくは両側のすべすべした壁にしがみつこうとするが、動きがどんどん激しくなり、ぼくの身体はなすすべもなく、そのでっかいおっぱいのなすがままになっていく。

ぼくの股間はますます猛り狂い、絶頂寸前まで高まっていくのを止めることができない。あわてて、股間を押さえようとする。がしかし、倒れ込むときの腕を伸ばしたままの姿勢で、その巨大なボディの肉房に全身を揺さぶられているため、とても股間に腕をもっていく余裕はない。

「…あ、か、香織…うう…や、やめ…て…で、でちゃ…でちゃう…でちゃうよ!」

「…ああん…うん…うふん…あ…は…」

ぼくの声が聞こえているのかいないのか、ぼくのを包み込む巨大な肉の壁はますます大きく揺さぶられていく。

「…う…ぷはっ!…はぁ…はぁ」

その動きで、ぼくの頭と両腕が香織の巨大な胸から飛び出し、反対に、膝の部分までがその豊満な乳房の谷間に深々と埋まってしまう。ぼくは必死に股間を押さえようと、自由になった腕をその谷間に潜り込ませようとするが、香織の力強い腕が、超大な肉房を両側からがっしりと押さえつけているため、ぼくの身体の周りはまったく隙間なく乳房の壁に覆われ、小指1本入り込む余地がない。

「…うふ…あぁん…陽くんのからだ…とっても…気持ち…いい…あ…あたって…る…硬い…あたしの胸の…なかに…」

香織の腕が一段と激しく、その豊満な乳房を揉み込みはじめる。それに合わせ、ぼくの身体は荒れ狂う海の上の小舟のように、右に、左に、上下に…どでかい乳房の中で揺れ動き、股間の先端はその肉房の中に埋もれたまま、やわらかい肌がうねり、その刺激がますます強くなっていく。

「硬くて…あ…か…かんじ…たい…も、もっと、もっと!…」

香織はすさまじい勢いで、自分の乳房を揉み、こね回していく。その間で、ぼくはなにもできず、ものすごい大きさの乳肉の中で翻弄されるだけだった。猛りきった剛直棒は、もう爆発寸前だ。

「か、香・織…も、もう…ぼくは…で…て…あ…う、うっ!」

股間に電撃のようなしびれが走り、硬く猛りきった肉筒の芯にどろどろの熱いかたまりが根元から先端へとほとばしった。

ぶっ! ぶびゅっ! びびゅっ! ぶびゅるっ! びゅくっ! びゅくん! …

「ううっ! …くあっ! 香織っ! 香織!」
「あ…ああっ…あつい!…あ…ついの…陽くんの…あついのが…あたしの…おっぱいに…たくさん…」

びくん! びくん! …いつまでもぼくの股間は痙攣を続けている。しかし、香織の乳房への愛撫はますます激しくなっていく。はげしく息をつきながら、顔を真っ赤に染めて、熱い吐息をもらしながら、ぐいぐいと胸を押さえつける。

ふと、顔をあげてみると、香織は両肘でそのでっかい乳房を押さえつけながら、ピンク色に染まるその先端を指でつまみ、くいくいとひねり込んでいた。…みるみるそのしこりは、ぼくの親指ほどに屹立していく。

ぼくは、香織の巨大なボディに包まれたまま、なすすべもなく、彼女が絶頂に達していくのを見つめていた。

…ぼくの股間は、萎えるどころか、あっという間に固さを取り戻しつつあった…

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