【香織と僕】その2


胸のあたりの隆起が前よりもはっきりと大きくなっている。お尻まであった丈がウエストまで上がっている。おへそが見えている。しかも、どんな服を着ても胸の豊満さは隠せなくなっている。
胸の大きさは既に1mを超えてしまったという。
前会った時のスリーサイズは99−54−94。が、今はなんと103−55−95。トップバストはインチでいうと40....トップとアンダーの差は27cm弱。ブラはアンダー表示だから...75のH、アメリカサイズなら34FFだ…。

ブラジャーを着けるのはあきらめたという。6月に買った水着は胸が圧迫されもう着ることは出来ない。おっぱいがすさまじい隆起で前に飛び出ている。重力に挑戦しているかのようだった。
座っていると、ちょうど身長差と座高の差で、その二つの巨大な房が目の前でぼぅん、と揺れている。Tシャツを着るときはバスタオルをきつく巻きつけてボインを押さえつけるんだそうだ。しかし、その巨大なバストはほんの少しでも体を動かすと大きく揺れ動いた。


8月半ば。ある暑い日。僕の部屋にやって来た香織。それでも、30度近い暑さなのに長めのパジャマ・シャツを着ていたので汗びっしょりだった。
今までの服だと、全部胸まわりが窮屈になり、無理やりに身体を押し込む恰好になってかなりバストが圧迫され苦しいという。その上、バストの大きな膨らみに服の丈をとられて、おへそが出てしまうのだという。それでこの服装なのだ、という。一見すると、小さな顔に比べ、見るからに大柄で太った体型に見える。妊婦のようでもある。

冗談で「暑いなら脱いじゃっていいよ」と言ったら、はずかしそうに脱ぎはじめた。
なかなか脱げなかった。豊満な乳房に引っ掛かってしまうのだ。

香織は下にタンクトップを着ていた。
タンクトップも3Lサイズだという。が、乳房があまりにも巨大なため、乳肉が両側からはみ出していた。胸の谷間も物凄く深く、前あきの部分からもこぼれ落ちそうだ。乳首がコットンの生地をもりあげていた。

ものすごい大きさなのだが、不思議とブラがなくとも垂れ下がったりしない。まんまるのお碗を伏せたような形が胸板の前にこんもりと盛り上がっている。乳首が重力に挑みかかるようにつん、とやや上向き加減に突き出している。


8月はじめに測ったときのサイズが、 116−58−98。ブラジャーは既に輸入ものでも合うものがない。 今まで買ったブラのフロントホックに帯ゴムをつないで押さえつけていた。それでも間に合わず、仕方ないのでタンクトップで我慢しているのだそうだ。

「1か月で..また..15センチ近く大きくなっちゃった...」 香織は顔を赤らめて、そう言った。
「身長も....おんなじ。もう194cmもあるの。ほら....」というなり、すっ、と立ち上がる。
香織の顔がぐんぐん上に上がっていく。僕は背伸びをしても、頭が肩の辺りにようやくとどくのが精一杯だ。どでかい2つの豊満な乳房がちょうど目の前でぶるぅん、ぶるぅんん、と揺れていた。


8月末。香織のアパートに行った。またタンクトップを着ているが、とても4Lクラスのものだとは思えない。とても小さく見える。襟ぐりはかなり深いタイプのものらしいが、胸の脹らみの大きさに突き上げられてまるで丸首のノースリーヴだ。またさらに成長したという。スリーサイズが128−62−99。インチでいうとトップバストはなんと50。この世のものとは思えない大きさだ。アンダーは90cmまで成長していたが、それでもトップバストとの差は40cm近い。タンクトップがいまにもはち切れんばかりに胸元が飛び出している。
歩くと胸全体がゆさゆさと揺れ動くのだ。

「もう天井にぶつかりそう....」

身長はなんと2メートルちょうど、だそうだ。
背が高くなっているだけでなく、それよりもすさまじいおっぱいの成長が、香織の大きさを一段と強調していた。


9月になって、香織はしばらくキャンパスに姿を見せなかった。9月半ばすぎ、さすがに心配になって電話をすると、蚊の鳴くような声で香織が電話に出た。ゆっくり、ゆっくり話す香織。どうも外に出るのが嫌なようだ。いろいろ聞き出してわかった。身長とバストの成長がまったく止まらないのだそうだ。
どんどん服が窮屈になってきたので、不思議に思い、自分で身体のサイズを測ってみたという。身長は212cm、巨大な二つの砲弾はとうとう1m41cmもの大きさに育ってしまっていた。インチ換算で55。なんと、2週間足らずで身長もバストも10cm以上大きくなったのだ。しかし、アンダーバストは93と、8月からほとんど変っていない。バストのトップとアンダーの差は、実に48cm。…ぼくには想像もつかなかった。

ヒップも、さほど育っていない、というのだが、それでも102cm。1mの大台を超えている。…と言っても、その2mを越えた巨大な体躯にくらべれば、大したサイズではないだろう。その上にウエストが64cmしかないという。ということは、ウエストとヒップの差が38cmしかない〜それでもふつうじゃない〜が、トップバストからウエストの差は、なんと77cmにもなる。

とにかく、胸だけが馬鹿でかくなっていた。
「もう…恥ずかしくて、どこにも行けない…」

食事も、通信販売の宅配食材を頼み、玄関先に置いたケースに入れてもらっているという。…そういうところは、都会ならではの便利さだ。しかし、電話の向こうから聞こえる香織の声は沈んだまま。いくら励ましても、言葉少なに「…うん…」と間を置いて答えるだけだ。

「そんな食事じゃ飽きないか? そうだ、どこか食べにいかないか? おごるよ」
「…うん。ありがと。…でも…いい。出たくないの。外に」
「じゃ、なんか、ちょっと買っていってやるよ」
「え、来るの? …やめといたほうがいいよ、びっくりするから」
「なんで? おまえが大きいのはもう慣れちゃったぜ。 …そうだ! ‘コテージュ’のケーキ買っていくよ、大好物だろ? 先週新しいタルトが出てた、持っていくから…」

「…え、また出たの?」 ころりと口調が変わる。ケーキ類には眼がないのだ。 「それって、どんな...。あ…でも…」 声にまた迷いが混じる。が、少しは気持ちが明るくなっているみたいだ。ぼくは強引にたたみかける。
「じゃ、こんどの日曜行くからさ、ヒルイチで」
「....ほんとに、驚かないでね…お願いだから」

そんな会話で電話は終わった。



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