【おおきくなる、姉妹。】   このおはなしを、わたくしのサイトへ599,999ばんめにきてくださった、三山さんに、お贈りします。

   げんあん:三山さん へぼなぶん。:WarzWars    2010.May.09 /22:00 ver.01公開


その、なな。

警告:このお話は大人向けの内容が含まれる予定です。
法的な成人に達していない人は、大人向けの内容が含まれている内容のものを読んではいけません。
(だめですよ、といっておかないと、ね)


これは架空の話であり、実際に存在する人あるいは事柄に類似することがあったとしても、まったく偶然のことです。




んん…もう、お腹一杯? ね、サキねえ…ふふ。かわいいね、お姉ちゃんなのに、あたしのおっきなオッパイ、ちゅうちゅうって…赤ちゃんみたい…
もうそろそろ、おねむの時間よね…あたしのオッパイまくらにして、ゆっくりおやすみなさい…

はっ。

ぱっちり、目が開いたとたん、あたしは、がば! と上体を跳ね上げる。

(ここ、どこ? えっとえっと、今なん時? …いけない、頭天井にぶつけちゃう!)

あたふたしながら、思わず頭を押さえ…あれ? あれれ? 頭の上、すかすかだ…

気が付くと、あたしは、自分のベッドの中にいた。ミニマムなあたしには、ちょっと大きすぎる、ベッド…。
あたりを見回してみても、いつもの、あたしの部屋。くるん、と振り返ると、ヘッドボードの上にはお気に入りのスヌーピーのいろんなぬいぐるみがずらっ、と並んでる。

あれ? あれれ? あたし、おっきくなったんじゃ、なかったっけ?
…あたしはスヌーピーくんたちから天井に視線を上げ、いっしょうけんめい思い出す。

確か昨日、いつもの‘グローイング・バー’の帰りに、身体が熱っぽくなって、サキ姉におんぶしてもらって家に帰ったら、気が遠くなって…
それで気がついたら、あたし、部屋一杯になるほど、身体がおっきくなって、オッパイもすんごい大きさになって、サキ姉に身長とスリーサイズ、測ってもらって…

そしたら、なんだかオッパイがむずむずしてきて、サキ姉におしゃぶりしてもらったら、すごく気持ちよくなってきて…ママみたいな気持ちになって…

それから…それから…。 そうだ、サキ姉!

「サキ姉! どこ! …って、あ。」

我に返って天井から視線を戻すと、サキ姉はそこにいた。…ベッドにもたれかかり、腕を枕代わりにして、軽い寝息をたてて、すやすやと眠っている。
きっと、あたしのことをベッドに戻して、そのまま眠っちゃったんだな…。

…? なんだか、へん。 なんだろう? びみょ〜な違和感を感じる。
もう5月だってのになんだか寒い…からだがすーすー…えええっ!

「あ、あたし…はだかじゃん! …へ、へ、へくちょん!」

思わずでっかいくしゃみ。次の瞬間、鼻からたれー、とお汁が垂れてきた…ああ、きちゃない…(-_-)

サキ姉のからだが、ぴく、って動く…あんまり盛大なくしゃみだったから、目が醒めちゃったのかな、ひゃあぁぁ…。

起きたてで、まだぼんやりとしてるみたい…。
それにしても、サキ姉って眠ってるとき、それから寝起きのとき、とってもほんわかした表情になってて、すんごく色っぽいの。起きてるとき感じる、クールな雰囲気が消えて、女のあたしでも、どきどきしちゃうくらい。

「…ん…。 …サチ? だいじょうぶ?」 ぐじゅ…あわてて鼻をすすリ上げるあたし。
ああ、心配してくれてるんだ、さすが…やっぱ、おねえちゃん、だよね。

「あ…う、うん、ぶぁいびょょぶ…」

あたしはかけぶとんの中にもぐり込んで返事をした。そのせいで口がふとんに隠れて、途中からくぐもってマヌケな声になった。…ああ、あたしってば、ドジ。

「…もとに、もどったのね…よかった…」

ほっとしたのか、少し持ち上げた頭を、また、ぽふ、と掛け布団に落とすサキ姉。
その仕草に、あたしはなぜかどぎまぎしてしまう…なになに? なんなの、これ…わぁ、素敵!

「…なんだか、からだが…おもい…」

サキ姉、まだぼんやりしてるみたい…もともと低血圧だから、寝起きあんまりよくないんだよね。
そんなこと考えてると、ふっ、とサキ姉が手を伸ばしてきて、あたしの頬にかかった髪の毛を耳の後ろに梳いてくれる。
さっきのドジと、サキ姉に感じたどぎまぎで火照っていたほっぺたに、サキ姉のひんやりした指先が気持ちいい…
そう、このすらりとした女らしい手と、まっしろな細い指先も、うらやましいんだよね〜

…ん? んん?

あたしは、ベッドにもたれてるサキ姉のじぃーっと見つめる。…なにか、変だ。

いま、サキ姉がもたれてるのは、ちょうどあたしのお尻がある辺り…?

たまにあたしが風邪引いたりしたとき、サキ姉がベッドの脇で看病してくれるんだけど、いつもサキ姉はあたしの枕元近くに来て、額に氷嚢を載せたり、おしぼりで顔をふいたりしてくれていた。
ベッドがすごく大きい上に、枕がこれまたキングサイズで、あたしの肩まですっぽり収まるくらいなもんだから、サキ姉は枕元からでも、あたしの頭があるところまで手を伸ばすのがやっとなのに…。

ええと…サキ姉、今、あの、あたしのお尻の辺りから、あたしのほっぺに下がってた髪の毛、直してくれたよね?
…て、ことは…。

「…ん…ん…。んしょっ…」 サキ姉が身体を起こした。

「!!! さ、サキ姉…き、着てるのが…ち、縮んだ?」
「…??」

あたしはびっくりして、声が出なかった。

たしか昨日、家に着いてからサキ姉、いつも部屋着にしてる美貴にいちゃんからもらったでっかいトレーナーに着替えてた。
‘グローイング・バー’で飲むミルクセーキのおかげでだいぶ背が伸びたけど、190cmオーバーの美貴にいちゃんでもちょっと大きめのサイズだから、お尻はもちろん、膝だって隠れそうなくらいの、大きさ。

あたしが今見てるのは、そのまったくおんなじデザインのトレーナー…でも。
そのおっきなトレーナーが、ぴっちぴちになって、サキ姉の上半身に張り付いてる!

いったいどうして一晩でそんなに縮んじゃって…違う、違う。 あたしはふる、ふる、と大きく首を振った。

美貴にいちゃんのトレーナーが縮んだんじゃなくって、サキ姉のからだが、おっきくなったんだ!!

おまけに…その胸のもんのすっごい、膨らみったら!
おっきく、おっきくなった二つの膨らみは、まるでトレーナーの中にでっかいビーチボールを詰め込んだみたいになってる。
そのせいで、胸元にプリントされた文字がびぃよぉ〜んん、とヘンテコリンな形にゆがんじゃって…。
ほんとに、すんごい…いったい、どのくらいの重さがあるのかな…。

「…んん…胸、重たい…」
「ああああ、あの、あのあの、サキねえ? サキねえ? ど、どど、どうしてそんなに…おっきく…」

ただひたすらびっくりしてるあたしに気がつくと、サキ姉はとろけるような微笑みをうかべると、その途方もなくでっかい膨らみを両手で持ち上げ、ゆっさ、ゆっさ、と揺さぶってみせる。

「…んふ…サチ…。これ、すごく…重たいの…はぁぁんん」

トレーナーを大きく盛り上げてる膨らみのてっぺんに、ぽちっ、とふたつちっちゃなとんがりができていた。…さ、サキ姉、の、ノーブラなの?!

「…だって、こんなに大きくなったら、今持ってるブラじゃ…まにあわない…」

そりゃ、そーか、そうよね…だって、今、目の前にあるおっきな膨らみ、あたしの頭より二回りくらい大きいんだもの…。って、あれ?

「ななな、なんであたしの考えてること、わかったの?」
「…ん… なんでか、わからないけど、わかるの…あふぅんん…」

そうつぶやくと、サキ姉はもにゅもみゅ、むにゅむにょ…と、自分そのでっか過ぎる膨らみを揉みしだき始める。…いったい、どれくらい、あるんだろ…??

「…んんん… 知りたい?」
「…え?」
「サチ… 今の…私のサイズ…」

こくん。 あたしはつばを飲み込んで、じっとサキ姉の目を見つめたまま、うなづいた。

「…背の高さが…195センチ…。 スリーサイズは…バスト141、ウエスト68、ヒップ112…」

う、うわぁ…すごい。どおりで、美貴にいちゃんのトレーナーがぱっつんぱっつんに見えるんだぁ…。

おまけに、そのおっきすぎる、オッパイ。

まるで胸にロケットが生えてるみたいに、ずどん! ずどん! って前に飛び出して…これでノーブラだっていうんだから…あんなに、おっきいのに、ぜんぜん、垂れてない…
その猛烈なオッパイの膨らみを、両手でもみもみしてるうち、トレーナーがずり上がっちゃって、これまたすんごい細いウエストと、綺麗なおへそが丸見えだ…。

ちっちゃな姿に戻った自分が恥ずかしくなって、ぽぉっっと頬が熱くなる…。

あたしも、あんなふうに、おっきく、グラマーになりたい…けど、いったいどうやれば、いいの?

確かきのう、この部屋いっぱいになるくらい、おっきくなって…サキ姉に、おっぱいあげてたはずなんだけど…
ああ…どうやったら、いいか、ぜんぜん思い出せない…

いつのまにかあたしは、なんだかすごく淋しく、悲しい気持ちになってしまっていた…

「ね、サチ…見て…」

サキ姉が、うつむいたあたしに、優しく声をかけてくれる。
その声に、ふ、と顔を上げると、すごく穏やかな表情の、サキ姉の笑顔がそこにあった。

「…だいじょうぶ。これから私、もとの大きさに戻ってみる…」

‘もとの大きさ’? …サキ姉、それって…?

サキ姉は目をつぶると、ゆっくり、ゆっくりと深呼吸を始める。
…と、おっきなおっきな胸元の膨らみが、少しずつ小さくなっていく!
それに合わせて、あたしを見下ろしていたサキ姉の顔の高さが、どんどん低く、低くなってきた。

みるみるうちに、ぱんぱんに張りつめていたトレーナーの中身が小さくなり、大きく歪んでいたデザインプリントが元通りになっていく。

しばらくすると、サチ姉は、ついこの前あたしに報告したくらいの体つきに戻り、いつものように、ゆったりとした着心地のいい部屋着のすそが、ちょうどお尻を隠すくらいになっていた。

「…わあ、サキねえ、元に戻った!」
「…うん。でも、胸は…ちょっと、だけ…ね?」

少しはにかみながら、ぼそぼそっとつぶやくサキ姉。
…そういえば、胸の膨らみがすこし、だけ、おっきくなってる気がする…。
でも、すごいすごい、サキ姉、自分の好きなサイズになれるんだ!
うらやまし〜。いいないいな、あたしなんか、ただ偶然熱っぽくなって、それで、急におっきくなって…それも自分の思い通り二は行かなくて…

「…サチにも、できると、思うよ?」
「えっ?」

また、あたしの心の中を見通したみたいに、サキ姉がにこにこしながら、あたしのほっぺを、両手で優しく包み込んでくれた。

「あ、あたしにも…できるの?」
「うん…きっと。」

そう言いながら、サキ姉の透き通る瞳が、あたしの目をじっ、と見つめてきた。




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