あの笛地静恵さんから、わたくし好みの、すばらしいおはなしをちょうだいしました。
ちょうだいしたのは、ハロウィーンの、よる。だいぶん経ってしまいました。わたくしの、気力のなさのせいです。ほんとうにごめんなさい。

やく。です。笛地さんのせつめいぶんが、ついています。

じっくり、おたのしみください。





■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 超乳少女 ダービィ 

 さく: 月光伯爵 
 やく: 笛地静恵 

 2008.Nov. 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


月光伯爵という方の『ダービィ』という小説の全訳です。
アメリカには巨乳マニアの方が多いらしく、それと巨大化をからめた物語も、数多くあります。
笛地の私見ですが、この作品は、その中でもベスト5に入る名作だと思います。

 確かに、フェティシズムの小説なのです。
10歳の少女の乳房が、大きくなると言う話。ですが、単純ではないのです。
読み進んでいくうちに、それだけでは済まないぞという、異様な圧迫感に襲われていきます。
どうもおかしいのです。

異常な事態が起っているのに、家族や周囲が、全く無関心。警察も政府も企業も、最後までは動きを見せません。
登場人物たちも、最初は何名も顔を見せています。が、表舞台から次々と消えていきます。
主人公の孤立感が強まっていきます。

 もうひとつ、大きくなっていくバストのサイズを計測していきます。

「あたし。センチメートルも好き。数字が、早く増えてくれますように!」

 女性主人公の、この言葉に明確に示されているように、日々、増加していく数字が、測定と言う形で克明に記録されていきます。
物語が、カタストロフに向かって、雪崩落ちていくに違いないという恐怖感が、徐々に高まってきます。
数字の増加は、狂気が増大していく程度をも暗示しているでしょう。麻薬中毒の経過の寓話でもあるでしょう。

「僕にはわかっていた。これからの自分は、彼女が喜ぶことならば、何でもしてやるだろう。
 …どんなことであっても。」

異様ですが、12歳の少年と10歳の少女の、再生と喪失を伴う純粋なラブ・ストーリーでもあります。
恐怖小説として読んでも、見事なできばえ。ハロウィーンにふさわしいと思いました。

ただし、10歳の少女が、どうしようもない状況に転落していく重い物語であることは、予めお断りしておきます。
読者を選ぶことでしょう。残酷な話が嫌いな方は、読まないようにお願いしておきます。

おそらく7,8年前の翻訳になります。一部の方だけに回覧されていたものです。
クローズド・サイトだけに、作品を留める事はしないという、いつもの笛地の原則から、公開することにしました。

今回、少しだけ手を入れました。
番号は、読みやすさを考えて笛地が付けました。原作にはありません。お楽しみいただければ嬉しいです。


〜 2008年10月31日 万聖節の夜に 〜






1.


僕は、それが、どんな風に始まったのかというところから話を始めるべきだと思う。


あの夏のことだった。あの第6学年(日本の小学六年生)が修了した後の夏のことだ。

ダッドは、ヨーロッパに出張中だった。
アレンは、ベースボール・キャンプ。
マムは、その時間のほとんどを、徘徊癖のある祖母の介護と、
近所のモールで買物をして、欲求不満を解消することで費やしていた。

ということは、マゴットとマーシャルと、僕の三人組は、アレンの半地下の部屋を、この夏の間は、自由に利用できるということを意味していた。

屋敷は古く大きかった。敷地も広い。実際的に、いかなる教育的指導も、受けずに済んでいた。

夏季休暇の最初の数日間を、読書をし、ネットをクルージングし、アレンのCDのコレクションのほとんどに耳を傾けることですごしていた。マゴットが、敷地の裏庭でモトクロスバイクを走らせて、練習をすることにもつきあってやっていた。




ある日のことだ。マゴットと僕は、マーシャルがドアから顔を出した時には、いつも通りの、だらだらとした時間を過していた。

「なあ、見てくれよ。見つけた物があるんだ。手を貸しくれ。役立たずども!」

木箱だった。外側には、中身が何なのかを示す、どんな文字も書かれてはいない。

僕達は地下室まで運んだ。開いてみた。ブラスティック製のボトルでいっぱいだった。シャンプーのボトルのような代物だった。
違うのは、中身が濃厚で茶色みを帯びた液体であったことだけだ。280本分が入っていた。

マゴットは、一本を開けてみた。ひどい臭いがした。虱がわいた時に、頭からぶっかけられる。あのコールタール入りのシャンプーに、ちょっと似ている気がした。

ボトルの側面には、白い紙が張ってあった。

「こいつは、いったいどういう意味なんだ?」

 マゴットは、乱暴な口を聴きながら、ボトルの側面を太陽の光の入ってくる方向に向けた。もっとよくラベルの内容が読めるようにしたのだった。
マゴットは目が良かった。しかし、読むのは得意ではない。それで、僕がボトルを取り上げて読んでやった。

「カルドーザ・コーポレーション特製品:実験用乳房成長 Unguent #7 amastia, micromastia, hypomastiaに効能あり。
 注意: 未成熟段階の女性への使用に限定される。特に動物には、用法・用量を越えて使用してはならない。
 開封後は冷蔵庫で保存すること。」

 マーシャルは、鼻で笑っていた。

「諸君、これをどう思うかね? 禁断の秘密の薬品ではないかね。これを使えば、諸君の未来は、暗黒の中にまっしぐらだ。賭けてもいいね」
「それとも、僕のばあちゃんのキドニーパイを食べた晩みたいに、朝まで、おしっこが出るようになるかだな」

マゴットが、自分の意見を述べた。

「ともかく、こんなもの、いったい、どこで見つけたんだい?」
「藪の下にあった。屋敷の裏門の道路脇だ。トラックの荷物が、落ちたんだと思うよ」

僕は、黒い液体の入ったボトルに、もう一度、きちんと栓をした。箱の中の、元あった場所に戻した。

「たぶん、この『カルドーザ製薬』というところに連絡して、回収に来てもらうべきだろうな」

提案していた。

マーシャルとマゴットは、僕の顔を頭でもおかしくなったのかという目付きで眺めた。

「ともかく」

僕は、小さな声で弱々しく付け加えた。

「このおかしな文句の意味を、つきとめてみるべきだろうね」

 僕達は、ラベルの言葉を、慎重に紙に写し取った。理解できない単語があった。マゴット家の大きなオックスフォード大辞典で調べようと思ったのだった。




不運にも、マゴットの家は、あのスージー・パリスターの隣だった。
そして、ああ、くそ、なんと彼女達も、そこにいたのだ。

ギャングの一味だ。スージー、ヴェロニカ、シーラ、そして、ダービィ。
第4学年の小柄で、いたずら好きな女の子。

彼女たちは、スージーの家のフロント・ポーチで、そろってひなたぼっこをしていた。

「ねえ、見てよ。みんな“負け組”の連中よ」

スージーは、大きな口を開いて、きゃっきゃと笑っていた。
スージーは、第6学年の間中、僕にくびったけだった。それが、好きな男の子を扱う時の、女の子特有のやり口だった。

ひよこは、うるさい生きものだ。

「ハイ、フランシス!」

ダービィが叫んでいた。フランシスというのは、マゴットのことだ。これは、君がまだ知らない情報だ。付け加えておく。

「ヘイ、ダーブ」

 マゴットは、そんなに乗り気でない声で答えていた。

 ヴェロニカは、長い髪を背中に掻き上げていた。マーシャルに微笑していた。
可愛そうな太目のシーラは、ただくすくすと笑っていただけだった。

シーラは、とても大柄だった。8Wのサイズを着るしかなかった。いつも大きくて平らな帽子を被っていた。
実際のところ、どこに行くにも、そのびらびらの帽子を手放さなかった。
スージーのような可愛らしいブロンドでもないし、ヴェロニカのような可愛い黒髪でもない。
いつでも同じようにふてくされたような表情で、重たい身体を据わらせていた。大柄でぶくぶくだった。

無視することもできなかった。少しおしゃべりをした。

ダービィとスージーは、リップ・グロスの新製品を手に入れていた。試していた。
姉妹は、新製品に目がなかった。何にでも飛びついていた。スージーが、僕が手に持っていたボトルを見つけた。
それは、なあに?

知りたがった。親切にも、ボトルを手渡してしまった。ラベルを読まれていた。

「あなたたちのような、オバカさんたちが、これで何をしでかそうっていうのよ?」

 質問してきた。まさに、その時、シーラが何事かを毒づいていた。

「ああ。なんてこと。すべてが、上手くいきそうだったのに。あの女が、姿を見せるなんて!」
シーラは、ぶうぶうと鼻を鳴らしていた。怒りを表現しているのだ。

マーシャルとマゴット、それに僕は、同時に振り向いていた。まさに彼女だった。
そこには、ロレーヌ・パーカーがいた。道をファッション・モデルのような、気取った足どりで歩いてきた。

ロレーヌ・パーカーは、第5学年を修了したばかり。第6学年に進級しようとしていた。
僕達よりも、ちょうど、一学年下。

しかし、彼女は、ここにいる女の子達よりも、二つ、いや、ことによると三つは年上に見えた。
背が高くて、黒髪を腰の辺りまで長く伸ばしていた。
ほとんどの女の子達が、母親のお下がりのブラの中に、ソックスを丸めて入れて、いくらか嵩を増やしている中で、ロレーヌだけは、その内部を、そうロレーヌそのもので充満させていた。

襟首が丸く大きく開いたデザインの、白いポロ・シャツを着ていた。それは、彼女の持ち物を、ほんの少しだけ見せることに成功していた。他の少女たちが持っていない代物だった。

ロレーヌは、のんびりと舗道を散策していた。一歩事に、シャツの下で、何かの物体が動いて揺れていることに気がついていた。
スージーは、そんな風に揺れることはなかった。たとえヴェロニカでも同じことだった。シーラは、全身が揺れている。どこが、どこなのか見当が付けられない。

ロレーヌの上半身が揺れる光景は、とても興味深かった。彼女の方も、僕達が、注目していることに気が付いていた。顎を引いて背筋を伸ばしていた。少しだけだが、ふんと鼻で笑って……。

「ヘイ、スージー。ヘイ、ヴェロニカ。ヘイ、ボーイズ!」

 彼女は、楽しそうに声をかけてきた。

 スージーとヴェロニカは、何か答えていた。シーラは、怒った様な顔で睨みつけていた。ダービィだけが、ロレーヌに会えて、本当に嬉しそうな顔をしていた。

「あたし、これから、プールに行くところなの。あたしのマムが、新しいビキニを買ってくれたのよ。
 古いものは、あたしが、大きくなりすぎちゃったので、小さくなって着られなくなっちゃったのよ。分かるでしょ?」

 ロレーヌは、茶色いバッグを、僕達の注目を引いている、物体の方に持ち上げていた。中から、ホットなピンクの2ピース水着を取りだしていた。

「あたし、古い方のは、始末してきたところなの。先週、飛込みをしたときに、あたしのおっぱいの片方が、ぶるんと飛び出しちゃったの。
 しゃくにさわることに、ボビー・レディックに、見られちゃったのよ。彼ったら、あそこを、もっこりさせていたわ」

僕にも、ロレーヌの鼻持ちならない自慢話が、スージーと友人たちを、本当に怒らせたことが分かった。
しかし、言い返せる言葉は何もなかった。ロレーヌのビキニを、うやうやしく手から手へ渡していった。

ヴェロニカは、彼女に返す前に、片方のカップの内側を拳骨で思いっきり殴りつけていた。ロレーヌは気がついていたが、誇らしく微笑むだけだった。
バッグを抱え直していた。僕達に、なぜそれほどに新らしい水着が、必要になったかという理由を、もう一度、明白に示してくれていた。それから、背中を見せて通りを歩き去っていった。


「せいぜい、おっぱいを自慢するといいわ。ロレーヌ・パーカー。それ以外には、あんたには、何もないんですもの」

 シーラが、ぷんぷん怒っていた。

「たぶん、あれだって本物じゃないよ」

 マゴットも攻撃していた。この険悪な空気を、なんとか解消したかったのだろう。

「ビリーが、詰めものだって言ってたもの」

 ダービィは、飛び上っていた。即座にヒロインの防御に回っていた。

「あれは、ほんとうの、ほんとの、ほんものなのよ!」

 勝ち誇ったように宣言していた。

「あたし、この目で見たもの。ほんものだったわ。スランバー・パーティで。みんなが、パジャマのシャツを脱いで、見せてくれるようにって頼んだの。
 …そうしてくれたのよ。そこに、あれがあったの! ほんとうの女の子だけが持っている、おっぱいの持ち主よ。
 スージーみたいに、詰め物はしていなかった!これぐらいは、大きかったわ……」

 ダービィは、自分の手をシャツの下につっこむと、5センチは、前方に持ち上げて見せた。

「とても、きれいだった。あたしも、大きくなったら、あんなに、大きなのが欲しい!」
「あんたには、無理よ!」

 スージーが反撃していた。

「どうして、あんたが、いつもそう、あのスカンク女の肩を持つのか、わかんないわ!あいつとレズなの!?」 「ああ、そうですとも。ぺちゃぱいのスージー。あたしは、ダッドに似ているって言われる。あなたは、みんながマムに似ているっていうものね!」

「ねえ、あたしたち、男の子達がいるところで、こんな話題を、おしゃべりするべきじゃないと思わない?」
 ヴェロニカが、注意を促していた。それを合図に、女の子達は、立ち上がると家の中に引込んでいった。




 僕達は、マゴットのお父さんの辞書を見つけた。見たこともない単語を調べていった。

「“Unguent"からだ…。」   僕は、読み上げていた。

「外用水薬、あるいは他の液状化したもの、それに類する液体。主に塗り薬として使用される。まれに飲用される場合もある。」
「たいして参考にはならないな?」

 マーシャルは、次の単語のあるページを探していた。

「そうでもないさ。バカだなあ。この薬は、クリームやローションのように、塗り薬として使用できるってことさ」
 僕は、答えていた。

「すくなくとも、その点だけは、はっきり分かったわけだ」

 マーシャルが、次の単語を読んだ。

「なんてこった。諸君」
 彼は、口から泡を吹出すばかりだった。

「言いかよく聞いてくれよ。…amastia; 乳房のない状態」

 彼は、頁の真中あたりに視線を動かしていた。適切な場所を見つけたようだ。続けていた。

「Micromastia: 通常よりも小さな乳房の状態」

 それから、この項目の最初の方に戻っていた。

「Hypomastia:発育不十分か、…は、は、は、は発育不全の乳房の状態…」

 僕はボトルのラベルをもう一度、注意して読んでいた。

「amastia, micromastia, とhypomastiaに効能あり。」

 僕達は、互いの顔を見つめあっていた。不信感が表現されていた。それから、マーシャルが微笑していた。

「どうやら、こいつは、女の子達の小さなおっぱいを、大きくする薬ということらしいぜ」

 吐き捨てるように断言していた。





2.

 三日後のことだった。

僕達は、アレンの半地下の部屋に集合していた。発見した品物を、どう活用すべきかという点を、議論するためだった。
明らかなのは、この秘密は、どの女の子にも、絶対に漏らしては、駄目だと言うことだけだった。
もうひとつは、この薬の人体実験の対象には、自分達がなることができないという厳然たる事実だった。

僕達には、効果を実証してくれる誰かが必要だった。自慢話をしないぐらいには口が堅くて、トラブルに巻き込む怖れのない奴だ。クラスの女の子達の名前のリストを作った。一人ひとり検討していった。


「サラは?」

「どこに住んでいるか、知らない」

「ヒーザーは?」

「あまりにも、宗教的性格」

「ジェイミー?」

「あいつの母ちゃんは、バイカーだ」

「ヴェロニカ?」

「扱いが、厄介」

「アシュレー?」

「だらしない」

「ケイトリン?」

「逆に、真面目すぎ」

「ロレーヌ?」

「効果があるか、どうしてわかる?」

 とうとうマーシャルが立ち上がった。

「わかった!話に乗ってくる子がいる」

 いずこかへ姿を消していた。三十分後、スージーの小さな妹、ダービィ・パリスター嬢を連れて来た。10歳の小さな少女は、アレンのベッドに座ったままで、カールした赤毛を振って爆笑していた。僕らの聖域で、このざまだった。

「マーシャルが、もらしてくれたところでは、あなたたち、何かの種類の「おっぱい成長薬」を、手に入れたんですって?」

「シー!」

 僕は、人差指を口元に立てていた。

「黙れよ。誰にも知られたくないんだ」

「いいわ。イエスかノーかを答える前に、あたしにボトルを見せてちょうだい!」

 マゴットが、彼女にボトルを手渡した。この部屋に隠しておいた、唯一のものだった。残りは、地下室の冷蔵庫の内部に保管してある。僕達を驚かせたことには、ダービィは、その場でシャツの前を開くと、ボトルのキャップを外した。片手一杯分の分量を手にとると、無造作にローションを胸元に塗り込んでいった。

「みんな。あんまり期待しないでね。ご覧のとおり、あたしの胸には、お見せするようなものが、なにもついてないんだから。だから、もし、あたしのおっぱいが、この薬で大きくなるような効果があれば、選択板にだって……あら!?」

「どうした、ダービィ?」

 マーシャルが、尋ねていた。

「ああ、おお、ああ、かゆいわ」

「ほんとに、何か感じているのかい?」

 疑り深いマゴットの発言だった。

 ダービィは、胸を擦るのをやめていた。ローションが働いているという、何かの証拠を期待するというように、じっと見下ろしていた。わかったことがある。ダービィの未成熟なピンク色の小さな乳首が、黒ずんでいた。色が濃くなっていった。そして明らかに、あるポイントを超えた。見ている間にも、乳首の下に、小さなふくらみが生じてきた。何かが優しく、彼女の胸板の皮膚を、内側から押しているように見えた。

「なんてこった!」

 マゴットが囁いていた。

 ダービィは、自分の乳首に指先で触れていた。それを、ちっちゃな、まだ形作られたばかりの乳房に、押しこむようにしていた。

「効いているわ。みんな。効いているのよ」

 彼女は、くすくす笑っていた。ボトルから残りの半分を手にとると、もう一度、塗りつけていった。

「今日一日で、そんなに大きくする必要はないと思うぜ。ダーブ」

 マーシャルが、忠告していた。

「用法・用量を守ってというのは、一日に一回ってことだ。俺が昨年の冬、咳止めにもらったシロップのボトルには、そう書いてあった。また、明日、ここに来るといいよ」

 ダービィは、シャツのボタンを填めなおしていた。落胆した空気を全身から漂わせていた。

「あああ、このシャツを着ると、何も分からなくなっちゃう。わかってくれる? がっかりだわ!」

「二日間、様子を見てみようぜ。ダーブ」

 僕も、そう助言していた。

「週末まで待ってみよう」