おおきなひと−21。のろく。





…ちゅるっ、くちんっ…

「…ごくっ…ごくっ…ぐ……はあっ、はあっ、はあっ…はあっ…」

イルマのとてつもない舌の愛撫が、やっと終わる。最後の方は鼻まで押さえつけられ、俺はひたすら彼女が送り込む甘い唾液をごく、ごくと飲み干すしかなかった。ぜえ、ぜえ、と、荒く息をする俺を見て、イルマはとろん、とした目で俺を見つめると、頬を赤く染め、いたずらっぽい笑みを浮かべた。

「えへへ…ごめんなさい…。息、つらかった? …でも、とっても、気持ちよかったみたいだね…シンおにいちゃん?」


…そう俺に、わざと呼びかけているイルマ。こんなに巨大なボディを持った彼女は、もう俺のことなんか、どんな風にでも弄ぶことができるはずだ。しかし…それは…妙に俺を興奮させ、股間がますますいきり立ってくる。

すると、俺の腰を握る右手の、ちょうど股間に当たるところが蠢き、くに、くに、と俺の屹立した剛直陰茎を嬲り始めた。
勃起してしまうと、あまりの大きさに、どんな女性も畏れをなしてしまうほどの、巨大な淫茎。…しかし、それをやすやすと嬲るイルマの小指。それさえ、俺の腕ほどもある大きさだ…。
ただひたすら、なすがままになってしまう…今のイルマにとって、俺は、生きている人形と同じだろう…。

快感に身を委ねていると、イルマは口元に俺の身体を持ち上げると、驚くべきことを、ささやいた…

「…うふん、ね、シンおにいちゃん。…もっと、もっとおっきくなっても、いい?」

「え? あ…あああ…」

…股間をつつく、その太い小指が、俺の腕の太さから、俺の太もものサイズへとむく、むく、と膨らんでいた。ふと見上げると、俺の眼の前にあった、イルマの唇がどんどん頭上に持ち上がっていく

彼女は、さらに巨大化しはじめていた!

唖然として、微笑むイルマの顔を見上げると、彼女の頭が天井にぶつかり、押し上げていく。ぎしぎしという音を立て、みるみる天版がゆがみ、ひびが入っていく。

ばきいっ!

下の方ですさまじい音がした。見下ろすと、俺が大の字で寝転がれそうな、オークの一枚板でできたテーブルにイルマが手をついたため、そのすさまじい重量に耐えきれず、まっぷたつにへし折れたのだ。どう見ても、厚さ10cmは下らないものが、あっさりと…。
おまけに、大の大人5〜6人が並んで座れそうなソファも、彼女の腰の下で、ぐんにゃりといびつな形に押しつぶされていた…

彼女の顔の上まで持ち上げられていたので、その光景は、とてつもなく大きなバストごしに見えたのだが、膨らみ続けるふたつの巨大房の影になって、テーブルはもちろん、ソファや床のカーペットがみるみるうちに視界から隠されてしまう。

と、俺の胴体を掴んでいた大きな右手の力が緩む。彼女は俺を手のひらに立たせ、親指で背中を支えると、もう一方の手で、頭からつま先まですっぽりと包み込んでしまう。最後に見たのは、いたずらっぽくウインクするイルマと、どんどん大きくなっていく頭に限界まで押し上げられた天版から、髪を伝ってばらばらと落ちてくる破片だった…。

大きなイルマの4本の指が俺の視界を塞ぐ。手のひらの中は、すこし汗ばみ、その空間がどんどん広がっていくのがわかる…彼女はまだ大きくなっているのだ! その木の幹ほどもある指ごしに、天井から雨のように破片が降り注いでいるのがかいま見えた。

ばきっ! ばりばりばりっ! ごしゃっ! べきべきべきべき…



…ああ…。シンのあそこ…熱くて、硬くて、びく、びくしてる…。

あたし…また、からだがムズムズしてきてる…めったにないことだけど…とっても熱くなって…。

あたしのからだは、どんどんおっきくなっていく。…こうなると、バランスを立て直そうとして、左手を着いちゃったテーブルも割っちゃって…でも、仕方ないね…。もう、止まらない…。

天井に、ごつん、と頭がぶつかる。…うふん…たぶん、また、壊しちゃうんだ…。

シン‘おにいちゃん’がケガしないように、あたし、両手でそのからだを包み込んであげる。さっきまでは、片手だとかなりしっかり持たないといけない、大きさのからだが、どんどんちっちゃく、縮んで……ううん、そうじゃなくって、あたしが、もっと、もっと、おっきくなっていってるんだ…

…あたし、すごく、興奮してきちゃってる…。

それでも、あたしの指につかまってる、シン‘おにいちゃん’の、お股の間のすんごい膨らみが、ぐ、ぐっ、って押しつけられてるのが、わかる。

…おにいちゃんも、どんどん、興奮してるんだ、ね…。

べりべりっ、って音がしたと思ったら、頭を押さえつけてた感じが、軽くなった。こんどは、おっきなオッパイのてっぺんと、両膝の辺りが、天井を押し上げてる…。

いままでで、いちばん、おっきくなってる…いったい、どのくらいおっきくなってるのかな…。



ばいいんん! びいん! ばりっ…めきめきめき…

すさまじい音に驚いて振り返ると、俺をかばうイルマの左手ごしに、観測用気球ほどにまで大きく膨らんだ、肌色の膨らみが、天版を突き破り、屋根裏部屋が丸見えになった…。

そのとてつもない巨房の頂の向こう側でも、ひとしきり天井が破壊されていく音が聞こえたあと、俺の背中をかばっていた大きな手が取り払われ、目の前に、壊れた天井の破片が降り注いだ巨大なふたつの小山が現れる。
イルマは、そのすさまじい膨らみを覆う木片を、まるで小さなゴミを払いのけるように、軽々とはたき落としていく。…床に落ちる、ごっとん、ごわん、という音から、その大きさが半端ではないことがわかる。しかし、今の彼女にとっては、ちょっとした木のかけら、といったところなのだろう…。

左右に破片をふり払うたびに、その途方もない大きさに成長したバストが、ぶるぅん、ぶるぅん、と揺さぶられ、巨大なゼリーのように全体が弾み、振動する。

…あまりにも大きな、大きな双房。…それが、俺の視界のほとんどを占拠していた。

「ふう…。…こんなに…おっきくなっちゃった。 …ね、シンおにいちゃん、手の上より…こっちが、気持ち、いいよね?」

イルマは、そう言うなり、俺の腋の下に人差し指と親指を差し込むと、まだぶるぶると震えている胸のところに運んでいく。そして、そのとてつもない膨らみの谷間に、すっぽりと俺の身体を押し込んでしまった。



やっと、おっきくなるのが、止まった。

なんとか、屋根まで壊さずに済んだけど、居間はきっと、屋根裏部屋ごと駄目になっちゃったよね…。おまけに脚で、部屋の壁を突き破っちゃったし…。

シン‘おにいちゃん’は、もう、あたしの手のひらの中におさまるくらいのサイズだ。ひょい、と持ち上げておっきくなったオッパイの間に挟んであげる。

さいしょ、頭ごと谷間に入っちゃった…。…ん、あん…もごもご動いてるの、気持ち、いい…。

しばらくしたら、谷間の上の方の切れ目から、ぴょこん、って頭が出てきた。オッパイの下の方で、両脚がくい、くいって踏ん張るところを探してる…。そのたびに、ふにょん、ふにょん、ってへこんでるのがわかる…。

「…うふん…。ね、シンおにいちゃん…どう? 気持ちいい? …あたしの、おっきくなった、カラダ…」




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