【おおきな、アナウンサー】(その、いち?)
     このおはなしを、わたくしのサイトへ16"9999"ばんめにきてくださった、誠さんにお贈りします。


私は、篠宮友紀、25歳。今、ちょっとドキドキしている。…なぜかっていうと、今まで(やってみたい、ぜったい、やってみたい!)って思っていた、スポーツ・リポーターに抜擢されたからだ。

おまけに、運のいいことに、なんと、アテナス・オリンピックの年に!

TBC(東京ブロードキャスティングコーポレーション)のアナウンサー・リポーターオーディションに合格して半年。街角リポートとか、ちょっと美味しいお店紹介、なんていう仕事も、いっしょうけんめいがんばってきた。ときどき来るアマチュアスポーツのリポートなどでお世話になった、チーフディレクターの西堀さんが、友紀ちゃんはスポーツ大好きだって、アピールしてくれたんだって。…とってもうれしかった。

そして、今回の仕事は、「アテナス直前! 期待のメダル候補たち!」。出場前の選手たちに突撃インタビュー! 選手の実力の源、鍛え抜いた身体とすばらしい体力を視聴者にアピール!・・・っていうのが狙い。お世話になった西堀さんが、ロケに全部つきあってくれることになってるの。 それを聞いたとき、やった!ってガッツポーズしちゃった。

でも…ちょっと、私、心配な事があるんだけど…だいじょぶかなぁ…




「よし、今日は柔道100kg級の井上康選手だ。彼の力強い柔道の秘密を、聞き出そう、な!」

そんなふうに西堀さんに励まされて、カメラクルーと一緒に井上選手の稽古場にやってきた。

大勢の選手たちが乱取りをしている、道場の真ん中で、井上選手は自分の倍近い身体の後輩を相手に、投げ技を何種類も豪快に繰り出している。…すごいのは、どう見ても6〜70kg以上差がありそうな選手が、すごい力で腰を落として踏ん張っているのを、井上選手が猛烈な勢いで投げ飛ばしている。

身長187cm、体重99kg。ねばり強い下半身と、強烈な引きつけができる上半身の筋肉が生み出す、運動の芸術です・・・。

・・なんてコメントを思いつき、(「お、いいね、それ!」な〜んて、西堀さんにほめられたりして・・えへ)と勝手に想像しながらメモしていると、コーチが「やめ〜! ちょっと休憩だ!」と大声を上げた。・・・いよいよインタビューだ。

挨拶に行った西堀さんから、コーチから指示を受けて、隣の小道場をインタビュー場所に、っていうジェスチャーが見えた。フットワークのいいクルーは、あっという間に小道場に駆け込み、すばやくセッティングをはじめる。

道場の外から身体をかがめて練習を見ていた私も、よいしょ、と立ち上がり、渡り廊下の天井に頭をぶつけないように気をつけて通り抜け、小道場の入り口を膝を曲げて入っていく。

西堀さんが、井上選手に段取りを説明しながら、こっちにやってくる。ふたり並んでると、井上選手の体格のよさがわかる。西堀さんだって、176cmあるんだから、けっこう背が高い方だけど・・・やっぱり、すごい。かっこいい・・・私は、ぽ〜っとなって見とれてしまった。

道着の合わせから汗をぬぐう井上選手のたくましい上半身が見える。・・すてき。あのがっしりした身体が、私を抱き留めてくれたら・・・うふん。

ぼ〜っと白昼夢に意識をさらわれてかけた私は、西堀さんの「それじゃ、よろしくお願いします!」という明るい声で現実に引き戻される。

「井上選手、こちらがうちのリポーターの篠宮です。」
 西堀さんは、ごくふつうに私を紹介する。

私も、はっ、と自分の仕事を思い出す。(そうだ、あの強烈な投げの秘密を聞きだすんだ・・)

「あ、し、篠宮友紀と申します。よろしくお願いします!」

まじめに西堀さんの説明を聞いていた井上選手が、西堀さんから、つ、と私に視線を移し、あいさつを・・・。

「あ、よ、よろし・・・く・・・」

井上選手の・・・汗を拭く手が固まって、その次に顔が、真っ赤っかになってくる。・・その上、運動で上気する胸の肌までが、恥ずかしそうに真っ赤に染まっていく。

だって、井上選手のちょうど目の前に、私のすごいボリュームの膨らみがふたつ、並んでいたから。・・・おまけに、私は、身長185cmの井上選手を見下ろしていた。

私の“心配事”は、これ。・・・いつも、この巨大な身体と、大きなバストで、インタビューする人を驚かせてしまう。

身長2m20cm体重は・・いやん、ないしょ。

だけど、そんなにでぶちゃん、ってわけじゃない。自慢じゃないけど、ダイエットとかしなくても、ヒップは112cm、ウエストは74cmを維持してる・・・。こんなに大きな身体なんだから、それなりに大きいけど、たとえば身長が175cmだとすれば、W−Hはそれぞれ、59−89なんだから、スリム、って言ってもいいくらい、よね。

・・・なんだけど、問題は、この、恥ずかしいくらいに大きすぎるバスト。
・・この大きな身体なのでアンダーは107.5cmもあるけれど、トップが・・・ちょっと、すごすぎる。

だって・・・157cmも、あるんだもん・・・。

ええっと、さっきの、身長175cmの例えでいうと・・・アンダーが84cmで、トップは・・124cmにも、なっちゃうの・・・。
おまけに、こんなにおっきな身体してるから・・ブラなんて、特別注文の、トリプルOカップ。カップの大きさは、片方だけで大玉のスイカが楽々入っちゃうくらい。

今日着ているノースリーブのサマーセーターだって、胸の部分だけすごく余裕をもたせて作ってもらったのに、一番大きく膨らんでる部分は、50cmは前に飛び出している。

それで、身長2mを越えてる、私のちょうど胸のあたりが、井上選手の顔の前にきてるんだもん。・・・私だって、は、恥ずかしいよ・・・。

そ、そんなこと、言ってられない・・。ちゃんと、お話を聞かなきゃ。

ちょっと、恥ずかしいんだけけど、私は膝をつき、井上選手をちょっと見上げる姿勢をとってインタビューを始める。こうすると、多少私の大きさが気にならなくなるので、聞き手の人の緊張がほぐれるみたい。      さぁ、いい話を聞き出すぞぉ!




私が出した質問に、井上選手は1つ1つていねいに答えてくれる。

・・・でも、私がうなずくたびに、ちら、ちら、と私の胸元に視線が逸れてる。・・・だって、私、うなづくだけで、この大きすぎるバストがゆっさ、ゆっさ、って動いちゃうから。

さりげなく、空いた手で押さえてるんだけど・・マイクを向けたりするときも、ぶりゅん、ぶりゅん、って大きく揺さぶられるし・・男の人には、やっぱり目の毒だよね。

14〜5分ほどお話を伺って、インタビューは終わった。井上選手って、とっても男らしい人だったので、感激しちゃった。

「あ、ありがとうございました!・・・あの、すみません、握手してもらえますか?」
「え、ああ、いいですよ。」
「アテナス、がんばってください!」

差し出された右手を、私は両手でがっちり握りしめた。にこやかに微笑む井上選手。まっすぐに私の眼を見てる・・・ちょっと顔は無骨だけど、すごく澄んだ瞳で・・きりっとしてて・・かっこいい・・。・・・や、やだ、なに考えてるの、友紀!

と…井上選手の顔がゆがむ。

「・・う、うわ、あいててててててて!」
「あ、まず、おい! 友紀ちゃん! 力入れすぎ!」

井上選手の声と、西堀さんの叫びで、私ははっとなる。

「ご、ごめんなさい!」

私が両手を放すと、私が思いっきり握りしめた右手に手の跡が真っ赤になってついていた。いけない! またやっちゃった! 自分の握力が100kg越えてるのを忘れちゃって・・

「その・・だ、だいじょぶですか? け、けがはないですか?」

あわてて、私は井上選手の腕をそっとつかみ、握った右手を引き寄せる。すると、井上選手もあわてたのか、身体のバランスを崩して、私の方に倒れかかってくる。・・・そのまま、私の大きなバストに、井上選手はもろに着地した。

「うわっぷ・・・むふ・・・うは・・・む・・・むぐ・・・」
「…あ。」

私の巨大な胸元に、身体の半分近くが埋まってしまい、井上選手は動きがとれなくなっちゃってた。井上選手がもがくたびに、私の胸はむにゅん、もにょん、と恥ずかしく形を変える。

「す、すいません、えい、やっ!」

私は、井上選手の帯両脇をつかむと、力一杯持ち上げて、胸の谷間からすくい上げる。・・・すると、99kgの身体がふわっと浮き上がり、バストの圧力から解放された。私は思いっきり両腕を伸ばして、なるたけその身体が胸の膨らみから離れるようにする。

息ができるようになってほっとした井上選手、こんどは自分の身体が簡単に持ち上がっちゃったののにビックリしてる。

・・・いっけない、やっちゃった。

井上選手は、私の頭上はるか上から、眼を丸くして私のことを見下ろしている。・・・ちょっと視線が下になったと思ったら、顔がみるみる真っ赤になってくの。・・・あ、もしかして・・・。
あんな上からだと、自分が埋まってたバストのおっきな膨らみ、ぴちぴちになったサマーセーターからはみ出そうな深い谷間が、きっと丸見えに・・

一度、胸の谷間ってどのくらいかな、って、部屋にあったものさしを入れたら、50cmの長さのが、すっぽり隠れちゃったくらいだ・・。

胸のあたりまで真っ赤になった井上選手の股間が、猛烈な勢いで飛び出していた。柔道着、ってけっこう分厚いのに・・・あんなに・・・大きくなって。。。すごい・・・。

な、なに見てるの友紀ったら! ・・いけない、早く降ろさなきゃ・・・

すとん、と井上選手を畳に着地させる。

「・・あ、えと、・・よいしょ。・・・あ、あの、その、あ、ありがとうございました!」

思いっきり頭を下げて、おじぎをする。と、また、私の恥ずかしい、トリプルOカップもある巨大すぎるバストが、ぼわわん、ぶるうううん・・って大きく揺さぶられ、井上選手にぶつかりそうに跳ね回ってる。

「・・・・は、はぁ・・」

井上選手は、のぼせたタコさんみたいに、なっちゃったまま、ふら、ふら、してる・・・。

あわてて、西堀さんは、次の撮影の段取りをはじめた。

「い、井上選手、あ、ありがとうございます! さぁ、友紀ちゃん、次だ! お願いします! 石本選手!」

その声に、振り向くと、さっき稽古場で井上選手がばんばん投げ飛ばしていた、巨漢の選手が、ちょっと緊張した表情で、私の前に立っていた。・・・え〜と、確かこの人、どこかで見たことが・・・。

「こんどはさ、井上選手の練習相手になってる石本選手の体格を実感してもらうよ!」

石本選手・・・。そうだ、2年連続全日本無差別級チャンピオンの、石本肇選手じゃない! ままま、待ってよ、確か、体重が136kg、身長206cm。「技の井上、力の石本」っていう・・・。

私は、来る前に渡された西堀さんのインタビュー構成のメモを見直す・・・え〜と、え?

<篠宮アナ、井上選手のよき練習相手、石本肇選手に挑み、井上選手の実力を肌で感じる>・・・それは、インタビュー項目からちょっとはずれたところに、ちまっと、手書きで書き添えてあった。

「じゃ、友紀ちゃん、石本選手をちょっとでもいいから、動かしてみて! ・・・石本選手、いいですか?」
「・・え、ええ、技では井上に負けますが、体格とねばり腰は負けませんから。背負いでもなんでもどうぞ!」

そういうと、石本選手は両腕を上げて、私の前に仁王立ちになる。・・・う、うそでしょ? 柔道なんて、なんにも知らないよぉ・・

でも西堀さんは、カメラマンに指示を出し、もう撮影をはじめちゃってる・・・。あ〜え〜そのあの、ええい、もうやけくそ!
「よ、よろしく、お、お願いします! ・・・ええいっ!」

一歩前に踏み出すと、その動きでまた、重くて重くて困っちゃう胸の膨らみが、どわん! ぶあん!と揺れ動く。石本選手も顔が真っ赤だ。もう・・・恥ずかしいよぉ・・・。でも、しっかりしなきゃ、友紀!

私は、柔道女王の谷村良子選手の一本背負いをイメージしながら、石本選手の襟と袖をつかむと、背中を向けて思いっきり腰をはねあげた。・・・一瞬、背中にずしり、と重みを感じ、その反動でまたまた胸がぶるんぶるん揺れてたけど、腕を思い切り引っ張りあげた。

石本選手の身体は、私の背中にのっかると、意外と重さを感じなかった。勢いがついてたので、そのままつかんだ腕を思いっきり引っ張り続ける。

「うわぁ!」  全力で踏ん張っていた石本選手も、すごくびっくりしてる!

その声に驚いて、私は思わず両手を放しちゃった! 猛烈な勢いで、石本選手は私の頭上を乗り越えて、そのまま畳に落ち・・・いっけない! また、やっちゃった?!

私は、目の前に落ちてくる石本選手の身体を、どうにかして止めようと、眼をつぶって両腕を伸ばした!

「ああああ・・・む・・むぐぅ・・・」

おそるおそる、眼を開けてみると、そこには、ばたばたともがいている、石本選手の下半身が、あった。
私は、無我夢中で石本選手の腰の辺りをがっちりと抱きしめてるみたい。それで、上半身は・・・あわわ、は、恥ずかしい・・・私の大きなバストの中に、完全に埋まってるぅ・・・

むぐぅ・・というくぐもった声は、その大きなバストの下から聞こえてくる、石本選手の声だった。

「あ、あ、あのあのあの、ご、ご、ごめんなさいっ!」

このまま両腕を放すと、石本選手が頭から畳に落っこちちゃう・・・私は、その姿勢のまま、ぱたん、とゆっくり上半身から前に倒していった。そうすればショックが少ないと思ったからだ。

なんとか、石本選手の身体を畳に寝かせる。・・・でも、なんだか、大きな熊さんを抱きかかえてるみたい・・。すごく、おちつくなぁ・・・。

私は、意味もなくほんわかといい気持ちになって、そのまま、自分の身体をあずけていった。私のふくよかな大き過ぎる胸が、ぷにゅぷにゅと形を変えて何かに押しつけられていく・・・。

「・・む〜・・・む〜・・・・・むぅ・・・・・ふ・・・・」
「あ、友紀、まずい!」

西堀さんの声と・・・ぱた、とかるく畳をたたく音がした。え? なに? どうしたの? 

我に返って、上半身を起こすと、私の重々しく成長した2つの膨らみの下から、気持ちよさそうな顔で気を失った、石本選手の顔が現れた。

「おい、稽古場から誰か呼んでこい! 石本選手が落ちちゃったよ!」




スタッフが練習場を飛び出していくのを、ぼーぜんと見送る私。・・・と、私のひじを、つんつん、と突く感触が。ふ、と見下ろすと、西堀さんだった。

「・・・は、はい?」
「おい、篠宮。石本選手の上半身、起こしてくれるか? …あ、背中からな。また、お前のでっかい胸で窒息させられちゃ、かなわん。…そうそう、で、両腕、ちょっと後ろに回して、俺に、な? オッケーオッケー。…ちょっと腕、貸してみ?」

言われるとおり、んしょ、と石本選手を起こして、腕を西堀さんにあずける。

「・・・こんなデカイの、やったこたぁないけど・・・せぇの・・りゃっ!」

西堀さんの気合いと共に、がく、と石本選手の上半身が揺れ、かすかに「・・・う、う〜」と声が漏れてくる。

まだ、上体を支えきれない石本選手を背中で支えながら、今度は西堀さん、私に。

「・・・あのな、篠宮。」
「・・はい。」
「オリンピッククラスの選手、持ち上げたり、落としたりするアナが、どこにいるよ。。。」

そういう西堀さんは、心底、あきれかえっていた。

「す、す、す、すみませんっ!」

私は全力で頭を下げる。と、その勢いで、またまたサマーセーターの胸元が盛大にばるん、ばるん、って揺れちゃって、あわてて両腕を回して押さえ込む。

「・・・そのでっかい悩殺弾頭も忘れてた・・・・お前を起用した俺もバカだよ。あ〜頭痛てぇ・・・・」
「えっ、えっ、に、西堀さんも、どっか具合悪くなったんですか? だいじょぶですか?」
「・・・もう、いいから、そこら辺で黙って気絶してるふりでもしてろ! ・・・はぁぁぁ


<つづく・・・かも?>



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